







ドバイ:ローマカトリック教の指導者とイスラム教シーア派の指導者の初会談が行われた後、フランシスコ教皇は6日、イラク南部にある、イラクのシーア派最高権威の家を出た。
ローマ教皇による歴史的なイラク訪問の2日目に、シーア派の聖職者、アリ・シスタニ師は、イラクのシーア派の聖職者の屋敷であるナジャフの自宅で教皇と会談した。
フランシスコ教皇は5日にイラクに到着し、過激主義や暴力、汚職をやめるよう呼び掛ける演説を行った。
カトリック教会のトップは、バグダッドで政府関係者に会うことで、史上初のローマ教皇によるイラク訪問を開始した。その後、2010年にキリスト教徒が過激派に虐殺された教会を訪れた。
フランシスコ教皇は空港でムスタファ・カディミ首相に出迎えられた後、大統領宮殿でバルハム・サレハ大統領と会談した。
ローマ教皇の訪問は、イラクが、長年にわたる宗派間での争いや、ダーイシュによる占領、慢性的な腐敗を経験し、基本的なサービスを提供しない官僚に対する怒りが広がった後、安定への道を進もうとしているときに行われた。
救いの聖母教会で教皇は、2010年に過激派に襲撃されて殺された58人に哀悼の意を表した。キリスト教徒が標的になった最悪の事件の一つだ。
0905:フランシスコ教皇は、ローマ教皇によるイラク訪問の2日目に、ウル平原で開かれた異宗教間集会に参加している。
#LIVE: #PopeFrancis @pontifex attends inter religious meeting at the Plain of Ur during day 2 of #PopeinIraq tourhttps://t.co/zUNeo6QReM
— Arab News (@arabnews) March 6, 2021
この会議は、イラク南部ナシリヤの近くに6000年前からある歴史的建築物である、ウルの壮麗なジッグラトのすぐ近くで行われる。
「キリスト教を信仰している市民は、全てのイラク人と同じように、平和に安全に、憲法で保障された権利を完全に持って生活するべきだという懸念を(アリ・シスタニ師は)確認した」という声明が出された。
フランシスコ教皇は、アリ・シスタニ師とシーア派の人々が、イラクで近年最も暴力が多発している時に、「最も弱く、最も迫害されている人たちを守るために声を上げてくれた」ことに感謝している、とローマ教皇庁は発表した。
アリ・シスタニ師が送った平和のメッセージによって、「人命の神聖さとイラク国民が団結することの重要性」が確認された、と教皇は述べた。
0800:フランシスコ教皇は、ナジャフにある大アヤトラ、アリ・シスタニ師の自宅での会談を終え、出発。教皇は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の父、アブラハムの生誕地として崇められている、イラク南部のウル平原で開かれる異宗教間会議を主導するため、ナシリヤに向かう予定だ。教皇はその後、バグダッドに戻る予定だ。
今回の訪問はイラクのテレビで生中継され、住民は、尊敬を集めている二人の宗教指導者の会談に喝采を送った。
「私たちは、ローマ教皇のイラク訪問、特に聖地ナジャフへの訪問と、大アヤトラ、アリ・シスタニ師との会談を歓迎します」と、ナジャフに住むHaidar Al-Ilyawiさんは話した。「これは歴史的訪問であり、イラクとイラク人にとって良いものになることを願っています」
0605:フランシスコ教皇は、大アヤトラ、アリ・シスタニ師の地元、ナジャフに到着する。
#LIVE: @pontifex Pope Francis arrives in Najaf for meeting with Grand Ayatollah Sistani #PopeinIraqhttps://t.co/XLvClISI8P
— Arab News (@arabnews) March 6, 2021
ローマ教皇庁の望みは、フランシスコ教皇が、エジプトを本拠としているアズハルのイスラム教スンニ派最高権威アフメド・タイブ師としたのと同じように、人間的友愛を誓う文書にアリ・シスタニ師とともに署名することだった。
0445:フランシスコ教皇はバグダッドを出発し、飛行機でナジャフとウルへ向かう予定だ。
– エージェンシーと共同