
Khaoula Ghanem
ドバイ:イラクのスポーツファンZainab Al-Eqabiさんが7歳の時、バグダッドの自宅の近くで爆弾が爆発した。現在30歳のAl-Eqabiさんは、その爆発によって片足を失った。
「平坦な道のりではありませんでした」と、薬剤師からアスリートになったAl-Eqabiさんはアラブニュースに語った。彼女がやり通せたのは、家族や友人の支え、そして彼女自身の心の強さがあったからだった。彼女にとって不利な状況だったにもかかわらず、Al-Eqabiさんは自分のスポーツ熱を新たなレベルに引き上げ、UAEのいくつかのスポーツ大会に出場した。
しかし30歳の彼女は、常にアスリートだったわけではないことを認めている。彼女がスポーツを始めたのは、義足によって誘発された背中の痛みを和らげるために水泳を始めることを医師に勧められてからだった。
Al-Eqabiさんは、それが人生の「転機でした」と話した。
「水泳は思っていたほど難しくも怖くもなく、他のスポーツを始める機会を与えてくれた感じです」と彼女は話した。彼女はUAEで自転車競技の選手としてトライアスロンに二度出場し、2020年には「ドバイ・フィットネス・チャレンジ」に参加し、2000キロのジープを引っ張った。
Al-Eqabiさんは、厳しいトレーニングスケジュールをこなし、薬剤師としてフルタイムで仕事をし、モチベーションを上げる話をすることに加え、150万人のフォロワーがいるインスタグラムに、心を奮い立たせる自分の写真を必ず投稿することにしている。固定観念を打ち破り、偏見と闘い、より自信に満ちた社会に貢献することが目的だ。
「中東では、援助が必要な人や、何らかの障害を持っている人には悪いイメージがあります」と彼女は話した。「義足だと言っても理解してもらえませんでした。切断されていることを理解しなかった。なので、『障害と誇り』というフェイスブックページを作ることを決め、普段の生活の話を書き始めました」と彼女は話した。
一例として、ある女性が彼女に、障害のある息子がソーシャルメディアでAl-Eqabiさんをフォローし始めてから、より社交的になり、自信を持つようになったと打ち明けたことを彼女は思い出した。
「障害のある人は、尻込みしたり、恥ずかしく思ったり、社会に溶け込まないことを選んだりすることが非常に多いです。障害があるというだけで、活動や関わりを控えます」と彼女は話した。「それが嫌で、私はソーシャルメディアへの投稿を始めました」
当然のことながらAl-Eqabiさんは、The Body Shopが探していた、自己尊重とボディポジティブの意識を高める新たなキャンペーン「Global Self Love Movement」を代表する中東地域の顔として最適な人物だった。
「私はこのキャンペーンにとても共感できます。自己愛は、自分と上手に付き合っていくために、誰もが育み続けなければならない大切なものです。このキャンペーンの一員になれたことを本当に誇りに思います」と彼女は話した。
彼女が美容のために習慣的にしていることとしては、体のケアが大切だと考えているので、スキンケアをこまめに行っている。ほぼ毎日、メイクを落とし、保湿剤と日焼け止めを塗るだけで、後は週に一度、美容パックをする。泳がない日はマスカラをまつ毛に少し塗る。
だが結局のところ、Al-Eqabiさんが最高の気分になる秘訣は、十分な睡眠と運動だ。「運動をすることで、とても気分が良くなります」と彼女は話した。
Al-Eqabiさんは、パンデミックのせいで計画の多くを延期しなければならなかった。だが、彼女はボディポジティブの指針であり続けている。
「障害のある人に伝えたいのですが、障害があるからといって、止まってはいけません。結局は、自分の人生を生きていかなければならないからです。排除されて、自分でも排除してしまっては意味がありません。これがあなたの人生です。あなたにはそれを生きて、楽しむ資格があります」