ワシントン:アメリカのドナルド・トランプ大統領は9月9日、オマーンのスルターン(国王)、ハイサム・ビン・ターリク・アール=サイードと、地域の安全性を高め、両国間の経済的関係を強化する方法について話し合った、と大統領官邸はある声明で述べていた。
トランプ大統領は、アメリカの仲介により、アラブ首長国連邦とイスラエルの関係正常化が合意に至ったことを受けて、支持する声明を出したことで、オマーンの指導者に感謝の意を表した。
「トランプ大統領は、アメリカが仲介し、8月13日に発表されたアブラハム協定の重要性を強調し、イスラエルとUAEの取り決めに対して、オマーンが支持するコメントを出したことで、スルターンに感謝の意を表しました」と、その声明は述べていた。
オマーンはイスラエルとの関係正常化で、UAE の後に続くことができるもう1つの国だろう、とイスラエル政府関係者から言及されてきたが、大統領官邸の声明の中に、こうした言及は一切なかった。
ジャレッド・クシュナー大統領上級顧問は先週、もう1つのアラブの国が数カ月以内に、イスラエルとの関係を正常化させることを望むと述べていた。
イスラエルの隣国であるエジプトとヨルダンは、数十年前にイスラエルと和平協定に達したが、その他のアラブ諸国は、関係正常化を可能にする前に、イスラエルが1つの国家として、パレスチナ人により多くの領土を与えることに合意しなければならないという立場を、長い間取り続けている。
アメリカとオマーンには、2009年に発効した自由貿易協定がある。アメリカ通商代表部によると、両国間の商品とサービスの貿易額は、2018年に合計で推定44億ドルに達したという。
ロイター通信