
アラブニュース
ロンドン:UAEはイスラエルの戦略的分野に投資するため、100億ドル規模のファンドを設立した。国営エミレーツ通信社が木曜日に報じた。
この発表は、アブダビのシェイク・モハメド・ビン・ザイード皇太子とイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相による「建設的な」電話会談の後に行われた。
UAEとイスラエルは9月に米国が仲介した和平合意に署名し、両国の間で正式な国交が樹立された。
「このファンドを通じて、UAEはエネルギー・製造業・水・宇宙・医療・農業技術などの戦略的分野でイスラエルに投資を行う」とエミレーツ通信社が報じた声明でUAEは発表した。
このファンドは、両国間の開発イニシアチブと経済協力の強化に重点を置き、UAE政府と民間企業が出資を行う。
「この動きは、急成長している2つの地域経済の経済関係を強化し、投資への道を開いて2つの国と地域の社会的・経済的成長を促進するパートナーシップの機会を創出することを目的としている」と声明は付け加えた。
アブラハム合意の署名以来、両国は外交使節団を設立し、直行便を就航させ、数回の貿易協議訪問を行ってきた。
「この取り組みはアブラハム合意の成果の1つであり、三国間の友情と協力の精神に加え、地域を発展させて地域の人々の生活を向上させることで平和のモデルを提供するという共通の意志を体現している」と声明は述べている。
ネタニヤフ首相はヨルダンとの意見の相違を理由に、予定していた2回目のUAE訪問を木曜日にキャンセルした。2月に予定されていた訪問はコロナウイルスのパンデミックを懸念して中止されていた。
UAEはエジプト・ヨルダンに続いてアラブ諸国で3番目にイスラエルとの関係を正常化した国となった。その後バーレーン・モロッコ・スーダンも先例に倣ってアブラハム合意に署名した。