• 外交官ら：気候変動に関する現実を広めることが重要

ラシド・ハッサン

リヤド：気候変動に関する現実と持続可能性の必要性を広めることは、気候変動とそれが地球上の生物に与える影響に関連して非常に重要であると、在サウジアラビア・スウェーデン大使館とスイス大使館主催のディスカッションでパネリストらが述べた。

1月27日の夜、リヤドのスウェーデン大使公邸で、スウェーデンのニクラス・トルーヴェ大使とスイスのアンドレ・シャラー大使が、気候変動や持続可能性の展望に関するディスカッションを共同主催で行った。そこに集まったのは、ABB FIAフォーミュラE世界選手権のシーズン8を前にモータースポーツ界のトップドライバーだ。

待望の初戦は金曜日の夜、ディルイーヤでのダブルヘッダー戦で始まり、電気自動車を使った爽快なレースが展開される見込みだ。

リヤド郊外のユネスコ世界遺産でLEDライトの下で行われるナイトレースは、1月28日と29日に開催される。2018年にサウジアラビアが開催日程カレンダーに加わって以来、同国では4年連続で開催されている。

トルーヴェ氏は、アラブニュースの取材に対し次のように述べた。「パネルでは重要なディスカッションが行われました。私たちがここに集まった理由となる行事は、ABBがスポンサーのフォーミュラEのレースです。今、興味深いのは、ここサウジアラビアで、そしてもちろんスウェーデンやスイス、その他の国でも、持続可能なグリーンソリューションを求める動きが大きくなっていると感じることです」

「ディスカッションでご紹介した通り、昨年スウェーデンで販売された新車の約半分は、非炭素型、非化石型、つまり電気自動車やハイブリッド車でした。金曜日の夜にディルイーヤで開催されるフォーミュラEのレースのように、世界中で電気自動車を求める動きが大きくなっているのです」

「スウェーデンとスイスの大使館はパネルディスカッションを共催しました。私たちは、サウジアラビアと協力し、サウジアラビアの友人達と共にコ・クリエーションとイノベーションを行いたいと思いますし、ビジョン2030を実現するためにビジネスと投資を行う準備ができています。そうすることで、サウジアラビアも持続可能でカーボンフリーな未来に向けてこの非常に重要な役割を継続できると思っています」と特使は述べた。

シャラー氏は次のように述べた。「サウジアラビアに対し、また、フォーミュラE世界選手権のレースが4回連続ディルイーヤで開催されることになり、ABBにお祝いを述べたいと思います。これは未来へのレース、持続可能な未来のためのレースであり、素晴らしいユネスコ世界遺産を前に、サウジアラビアの豊かな歴史と遺産を横断するものでもあります」

「また、これはメッセージなのです。つまり、持続可能な再生可能エネルギーに支えられた電気自動車でこのようなレースができるのなら、商用車でも同じことができるというメッセージです」とシャラー氏は述べ、「これらの車は乗客こそ運びませんが、重要なメッセージを運んでいるのです」と付け加えた。

フォーミュラEのCEOであるジェイミー・レイグル氏は次のように述べた。「4回目のディリーヤでの開催を嬉しく思います。サウジアラビアは、私たちのグローバル・カレンダーのレースシリーズの特徴の一つです。過去2年間は、コロナウィルスの流行により、ファンを受け入れることができませんでした。今回、ファンの皆様をお迎えすることができ、大変うれしく思います」

「史上2回目の照明下でのライブレースを行いますが、これは電気自動車とLED照明を使ったカーボンニュートラルなレースです。レースで消費されるエネルギーは、すべてバイオ燃料です」

もう一人のパネリストは、ABBサウジアラビアのカントリー・マネージングディレクターであるムハンマド・アル・ムーサ氏だ。同氏は、テクノロジーリーダーであるABBは長年にわたってサウジアラビアで重要な役割を果たしており、今後も持続可能なエネルギーへのコミットメント、E-モビリティ、カーボンニュートラルの実現というサクセスストーリーを続けていきたいと述べた。