
ベイルート:トルコ空軍が3月20日の夜、クルド人武装勢力が支配するシリア北部地域に、17カ月ぶりの空爆を実施した。
「トルコの戦闘機が、アイン・イッサの田園地帯にあるサイダ村のシリア民主軍(SDF)の軍事拠点を襲い…大爆発が起きました」と、シリア人権監視団(SOHR)は述べた。
これは、シリア北部のSDFに対して、トルコ政府とその同盟関係にあるシリアの武装勢力が開始した2019年10月の軍事行動、「平和の泉作戦」以来初の空爆だった。
この作戦は、トルコ政府が最初にアメリカ政府、次にロシア政府との交渉で2つの合意を得た後、中断されたが、これにより、トルコはシリア国内に長さ120キロメートル、幅32キロメートルの「安全地帯」を管理下に置くことができた。
しかし、アイン・イッサのこの村は、クルド人武装勢力の手中にある。
この空爆は、SDFの軍隊とトルコが支援するシリア軍閥との闘いの最前線で、「武力衝突」と「ロケット弾の集中砲火」があった日と同じ日だ、とSOHRは述べ、死傷者が確認されたと付け加えた。
「双方の衝突は24時間続き… SDFがトルコ側の戦車を破壊してから、トルコ軍は前進が困難になった」と、SOHRのラミ・アブドゥル・ラーマン代表がAFP通信に語った。
シリアのクルド人が率いる人民防衛隊は、SDFの主要部分を占めており、トルコはならず者のクルディスタン労働者党の「テロ集団の分派」だと見なしている。
しかし、クルド人民防衛隊は、シリアのイスラム国(ISIL)との闘いで、アメリカやその他の国々の主要な同盟部隊でもある。
AFP通信