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18回目のアウン・ハリーリー会談が崩壊した後、レバノンの行き詰まりは今後も続くことになる

大統領宮殿で開催されたハリーリー(左)とアウン(右)との第18回会談は、その前にも後にもレバノン国民の大半によって悲観的な態度で迎えられた。 (AFP/ファイル写真)
大統領宮殿で開催されたハリーリー(左)とアウン(右)との第18回会談は、その前にも後にもレバノン国民の大半によって悲観的な態度で迎えられた。 (AFP/ファイル写真)
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23 Mar 2021 11:03:07 GMT9
23 Mar 2021 11:03:07 GMT9
  • サード・ハリーリー氏:大統領には「崩壊を終わらせる最後のチャンスがあった」
  • ブラックマーケットで為替相場が急騰し、抗議者がベイルートの通りに群がる

Najia Houssari

ベイルート:月曜日、レバノンの大統領ミシェル・アウンと首相に指名されているサード・ハリーリーとの間で、同国の不確実な将来についての重要な会談が行われたが、合意には至らなかった。

大統領宮殿で開催された第18回となる両者の会談は、その前にも後にもレバノン国民の大半によって悲観的な態度で迎えられた。

ハリーリー氏は、どの政党も3分の1を成して阻止する能力を持たない、大臣として行動する18人の独立した専門家からなる政府を形成することを主張している。一方、アウン氏と彼の自由愛国運動(FPM)は、アルメニアの大臣1人に加えて6人の大臣を指名する権利を持つ20人の大臣からなる政府を提案している。

ほんの35分ほど続いた月曜日の会談の後、ハリーリー氏は、アウン氏から日曜日に「ポートフォリオが派閥や政党に分配された完全な閣僚組織図と、私がそれを記入することが望ましいという手紙を受け取った」と述べ、次のように続けた。

「このリストには、政府が18人、20人、22人の閣僚で構成されているかに関わらず、彼の政治チームが阻止する能力を持つ3分の1を成していた。

彼は私に、自分が用意した派閥や政党の分布に従って、ポートフォリオに名前を提案するように言った」。

ハリーリー氏は会談でアウン氏に「誰かが準備したリストを埋めるのは首相に指名されている者の仕事ではなく、また政府を結成するのは大統領の仕事ではない。従ってこのようなものを受け入れることはできない、と言っておいた」と語り、こう続けた。

「われわれの憲法は、首相に指名されている者が政府を形成し、名前を加え、その後レバノン共和国の大統領と政府の形成を話し合うことを明言している。」

その結果、「従って、私は彼に手紙は送られてこなかったものと考えていると、敬意をもって伝えた。 手紙は彼に返し、そのコピーは歴史のために保存しておくと伝えておいた」とハリーリー氏は述べた。

ハリーリー氏は、100日以上前にアウン氏に政府の設立を提案し、彼に「私は名前やポートフォリオの提案や修正を受け入れる用意がある、と言っておいた。彼の内務省への拘りに対しても、解決策を提案した。 残念ながら、彼の答えははっきりしていた。それは、阻止する能力を持つ3分の1だった」と語った。

ハリーリー氏は「私には一つの目標がある。それはレバノン人の崩壊と苦難に終止符を打つことだ。私は大統領にレバノン人の痛みに耳を傾け、中断や狭い党派的な考慮なしに、専門家による政府が改革を実施し崩壊を食い止める唯一かつ最後の機会をレバノンに与えるように求めた」と付け加えた。

ハリーリー氏は、以前アウン氏に、彼の政府の幅広い路線を提供していたことを否定した。 同氏は12月9日にアウン氏に提出した「専門大臣」のリストをメディアに配布し、「世論が裁判官になる」よう求めた。

ハリーリー氏は、報道機関の質問には応じず、また新たな会談の日程は設定されていない。

ハリーリー氏の提案リストには、3人の女性を含む著名な学者と専門家が含まれていた。

未来運動のメディアコーディネーター、アッド・アル・サラム・ムーサはアラブニュースに、「ハリーリー氏は共和国に対する政権のクーデターを阻止した」と語った。

会談後、ハリーリー氏が大統領宮殿での演説を終えた後、大勢の抗議者たちが怒りを表明するためにベイルートの通りに出向き、ブラックマーケットを支配する電子プラットフォームが再びドルの為替レートを引き上げ始めた。

その日の当初、為替レートは11,300レバノン・ポンドであったが、ハリーリー氏の発言を受けて、1万3,000レバノン・ポンドに急騰した。

先週木曜日のアウン氏とハリーリー氏の第17回会談も月曜日の会談をより複雑にし、レバノンの政治危機の解決を難しくしていた。

アウン氏とハリーリー氏の会談の前夜、マロナイト派の総主教マル・ベチャラ・ブトロス・アル・ラヒは、二人の当事者に「煩わしい条件は取り下げる」よう訴えた。

彼は次のように述べた。「地域の紛争や、大統領、政権交代、権力支配への競争などで、次の政府に負担をかけたいと望む者がいるならば、それはカオスを招き、カオスは創造者を始め、誰にも慈悲を示しはしない。」

警戒と国民の不安は、アウン-ハリーリー会議以前から存在し、以後により高まった。

全面的なロックダウンが開始されてから2カ月後、月曜日に厳格な保健対策と共にレストランやカフェが再開されたが、一般市民は自宅にとどまることを選択した。

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