
モハメド・アブ・ザイド
カイロ:アラブ連盟は、ミシェル・アウン大統領とサード・ハリリ首相指名者の間で起きているレバノン政府樹立を巡る危機を解決するために、介入する用意があると述べた。
同連盟はレバノンの政治家に対し、政治的な行き詰まりを解消するために早急に取り組むよう促し、レバノンが危機を克服するための支援を申し出た。
事務局次長のホッサム・ザキ大使は、アハメド・アブール・ガイト事務局長が、同国が深刻な危機に陥っていることを示唆する政治分野での議論を受け、大きな懸念を抱いていると述べた。その危機の兆候は今やはっきりと見えている。
ザキは次のように述べる。「3月3日に開催された連盟理事会で承認されたフランスのイニシアチブに従って、首相指名者が妨害されることなく政府を樹立できるよう合意された事柄を実現するために、現在の溝を癒すために必要なことは何でもする用意がアラブ連盟にあることを、私は再確認する」。フランスのイニシアチブは、改革を実行してレバノンを複数の危機から救うために、超党派の専門家による「ミッション」政府を樹立することを求めている。
ザキは、レバノン国民の要求を満たす必要な改革を実施してレバノンを崩壊から救うためには、テクノクラートによる政府が必要であると強調した。
政治危機は続いており、ハリリは月曜日、アウンが自分の条件を固守し、アウンとの合意には至らなかったと発表した。
「私は100日前に政府の編成を彼に託しましたが、どのような修正にも対応する用意があります。私は内務省に関する限り彼のために解決策を用意しましたが、彼は3分の1の阻止を主張しています」とハリリは大統領府でのアウンとの会談後に語った。3分の1の阻止とは、アウンとその支持者が行ったとされる要求で、内閣の議席の3分の1を確保することで、3分の2の賛成を必要とする議案を阻止できるようにするものだ。
ハリリは、アウンが送ってきたリストは「受け入れられない」と説明した。理由は、「誰かに口述させた紙切れを用意することは、任命された大統領の仕事ではない」からだという。