
ベンガジ:
リビア当局は土曜日、第2の都市ベンガジでの治安対策の強化と、国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ていた民兵組織の指導者の殺害に関わったとして、2人の容疑者を逮捕したことを発表した。
ベンガジでは、報復による暴力と処刑が頻発し、治安は不安定となっている。
東部の軍事独裁者ハリファ・ハフタル氏に忠誠を誓う勢力のメンバーであるマフムード・アル・ヴァルファリ氏が水曜日、2011年の革命の発祥地である都市でいとことともに射殺された。
リビアでは、NATOの支援を受けた蜂起により指導者のムアンマル・カダフィ大佐が追放・殺害されたが、その後同国は混乱状態に陥り、敵対する民兵や政権が権力を求めて争いが行われた。
ICCは、アル・ヴァルファリ氏が2016年と2017年にかけて、それぞれ7回の処刑を命じた、または自ら実行し33人を殺害したとし、2017年8月に同氏に最初の逮捕状を出した。
2018年7月には、ICCは、アル・ヴァルファリ氏の「戦争犯罪としての殺人容疑」 で2度目の逮捕状を出した。
ハフタル氏とつながりのあるベンガジの軍事検察長であるアリ・マディ大佐は、アル・ヴァルファリ氏の殺害の容疑者を、モハメド・アブデルジャリル・サード氏とハニン・アル・アブダリー氏と特定した。
後者は、弁護士であり権利活動家のハナン・アル・バラシ氏の娘で、同氏は11月にベンガジで白昼に銃撃されている。
ベンガジの軍当局は、事件のビデオ映像によると、アル・アブダリー氏は「拳銃で市民を脅している」際に逮捕されたと述べた。
同当局は拳銃の所持自体が犯罪と見なされていると述べた。
一方、ベンガジの治安責任者であるアブデルバシット・ブヘレス大将は土曜日、ハフタル氏からの「指示」で、すべての店が火曜日までに監視カメラを設置しなければならないと述べた。
同市では、色付きガラスの車やナンバープレートのない車が禁止になるなどの対策が取られる、という。
治安関係者によると今月初め、銃創を負った11人の遺体が市の南側の入り口で発見されたという。遺体は「処刑された」と考えられる。
2017年10月、19人の外国人を含む、36人のテロリストと見られる遺体が市内の空き地で発見された。遺体には拷問された跡があった。
1年前には、10人の若いリビア人の遺体がベンガジのゴミ捨て場で見つかっている。
AFP通信