

ロンドン:イエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ大統領は、国連と米国のイエメン担当特使と会談し、イエメンの発展と、サウジのイニシアチブを最前線に置いて、6年間におよぶ戦争を終結させるための取り組みについて話し合った。
サウジ政府が先週発表した新たな和平計画には、全国的な停戦、サヌア空港の開港、イエメンへのホデイダ経由での燃料や他の商品の搬入の許可、政治プロセスの再開などが含まれている。
ハディ氏は国連のマーチン・グリフィス特使に、武装勢力フーシ派がマーリブや他の州でエスカレートし続けていることで、イランが支援するフーシ派には戦争を終結させる平和的な選択肢にコミットする意思がないことがはっきりしたと話した。イエメンのサバ通信が報じた。
Griffiths met today with @HadiPresident in Riyadh. He briefed him about his meetings in Muscat & discussed efforts to agree on a nationwide ceasefire, opening Sana’a airport, allowing fuel & other commodities into #Yemen through Hudaydah ports & resuming the political process.
— @OSE_Yemen (@OSE_Yemen) March 28, 2021
ハディ氏は「イエメン国民は、どんな犠牲を払ってでも イランの経験を再現することと、イエメンで廃止された聖職者支配に戻ることを受け入れないだろう」と述べ、イエメン政府はフーシ派が譲らなかった多くのことに関して譲歩してきたと付け加えた。
ハディ氏は、国連特使の努力の重要性を強調し、国際社会に対し、イエメン政府が責務と人道的任務を果たし、リヤド合意履行のためのステップを完了できるよう財政支援を求めた。
グリフィス氏は、人道的状況は極めて困難で、血なまぐさい紛争と苦しみを終わらせるには協力が必要だと述べた。
同氏は、サウジのイニシアチブに応えてイエメン政府が取った「積極的な措置」と、イエメンに平和を築き、戦争を終わらせようとするハディ大統領と国際社会の努力を称賛した。
グリフィス氏はイエメンのアハメド・アワド・ビン・ムバラク外相とも会談した。
Griffiths met with Foreign Minister @BinmubarakAhmed in Riyadh today. They discussed ongoing efforts to resume the political process in #Yemen. Griffiths stressed the importance of seizing the current momentum for peace which is supported by the international community.
— @OSE_Yemen (@OSE_Yemen) March 28, 2021
ハディ氏は28日朝、米国のティム・レンダーキング特使と会談し、レンダーキング氏はハディ氏の努力を支持することを確認した。
「残念ながら武装勢力フーシ派は、イランの支援を受けているが、和平努力に応じていない。その中で最近のものはストックホルム合意だった」とハディ氏は述べた。「逆に、彼らは罪のない一般市民を標的にし続け、イランのミサイルや無人機でマーリブを包囲攻撃し、サウジアラビアの民間の物への攻撃を増加させた」
ハディ氏は、テロとの闘い、安全保障、安定、イエメンの結束の促進、水路と国際航行の保護、イランによる中東での干渉への対処など、さまざまな分野におけるイエメンと米国の戦略的関係の深さを強調した。
マイーン・アブドルマリク・サイード首相は、和平と経済的支援、そして米国の役割の重要性を強調した。このことにより、次に和平プロセスや開発、安定が良い影響を受ける。
レンダーキング氏は、米国が合法政府と、その平和に対する姿勢を支持をすることを改めて表明した。同氏はハディ氏に、サウジのイニシアチブがイエメン国民の利益のために成功し、イエメンの結束や安全、安定を維持するために全てのパートナーと協力し、戦争を終わらせることを望んでいると語った。
同氏は、テロとの闘い、他国を通る回廊地帯の保護、中東での介入など、あらゆる課題に挑むにあたり、イエメンとの戦略的関係を強化することを求めた。
グリフィス氏とレンダーキング氏はサウジアラビアのモハメド・ビン・サイード・アルジャバー駐イエメン大使とも会談し、サウジの和平計画と、イエメンの危機を終わらせる包括的な政治的解決に達するための共同努力について話し合った。