Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter

岸田首相、襲撃時にうな丼発言で批判を受ける谷氏の更迭を拒否

2023年4月26日水曜日、東京で記者団に語る谷公一国家公安委員長。(共同通信、AP経由)
2023年4月26日水曜日、東京で記者団に語る谷公一国家公安委員長。(共同通信、AP経由)
Short Url:
26 Apr 2023 08:04:16 GMT9
26 Apr 2023 08:04:16 GMT9

アラブニュース・ジャパン

日本の治安部門責任者の谷公一氏は、2週間前に岸田文雄首相がパイプ爆弾による襲撃をかろうじて逃れたことを配下の者から伝えられた際にうな丼を味わって食べたとする物議を醸す発言をし、批判を受けている。

襲撃時に谷氏は、現場の和歌山市から南西方向に250キロほど離れた高知県南西部の四万十地区にいた。

25日の与党の会合で、同氏は、電話が鳴った際、地元の名物であるうな丼が昼食として目の前に用意されていた、と語った。

谷氏は党所属の国会議員に向けて、「おいしいうな丼を食べられると聞いており、とても楽しみにしていた」と語った。さらに、「いざ食べようとしたところで、警察庁から電話が入り、和歌山で首相を目がけて何かが投げ込まれた、という報告を受けた」と述べた。

「しかし、私はしっかり味わって最後まで食べた。うな丼を」と、にこやかに語った。

日本の公共の安全をめぐって批判や懸念が湧き起こったにもかかわらず、岸田氏は、谷氏が襲撃時に職務を十分に果たし、情報を収集していたと述べ、同氏の更迭を拒否した。  襲撃の際に谷氏は「必要な指示を出し、情報を収集していた」と、岸田氏は上院に当たる参議院の本会議で答弁した。

岸田氏は、「谷氏には引き続き職務に当たってもらいたい」と付け加えた。

野党議員は、緊急に対応しておらず、日本の治安を担う最高責任者としての適性を欠くとして、谷氏の更迭を求めたが、岸田氏は谷氏の行動を擁護し、同氏が引き続き職務を果たすことを望んだ。

その後、26日中に谷氏は記者団に対し、訪問した地域の名物であるうなぎを強調したかったのだが、「短い発言の中でうまく表現できず、誤解を招いたかもしれない。真摯に受け止めなければならない」「G7サミットを控え、日本の治安を守る職務の重要性を認識し、警戒感を持って職務を遂行していく」と語った。

時事通信/AP

topics
特に人気
オススメ

return to top