
ムハンマド・アブ・ザイード
カイロ:エジプト大統領府によると、巨大船舶によるスエズ運河封鎖に乗じようとする者がいるという。
エジプトの大統領府のバッサム・ラディ報道官は、テレビでの声明の中で、世界貿易の動きの中で最も重要な水路であるスエズ運河では、昨年、1万8000隻の船舶の活発な往来があり、事故は全く発生しなかったと述べた。
封鎖の機会に乗じるのは自然な成り行きであり、代わりに喜望峰ルートやその他が提案されている。と、同報道官は述べた。
ラディ報道官は、パナマの旗を掲げる「エヴァーギヴン」は、全長約400メートル、幅約60メートル、喫水約16メートルの世界最大級の船の1つであると付け加えた。同氏は、この船に起きたことは「例外的」なことであり、「問題解決が現在も行われている」と述べた。
喜望峰を利用した場合、船の航行時間はスエズ運河を通過した場合よりも10日から14日増える可能性があると、同氏は説明し、地元紙アクバル・エル・ヨウムによると、これにより、運航期間、給料、船舶での作業量が増加し、保険でカバーすべきリスクやその他の問題の度合いも高まるという。
エジプトは、先週火曜日に砂嵐の中、スエズ運河で船が座礁したことを受けて、22万4000トンの積載能力を持つこの座礁船を離礁させる作業を続けていた。
この船は、世界の海上貿易の10%以上が通過する地中海と紅海を結ぶ運河を封鎖している。