• イスラエルは、同モスクの歴史的および法的現状に違反していると非難されている

ダウド・クッタブ

アンマン：ヨルダンの外務省は、イスラエルの保護管理下にあるアルアクサ・モスクで、非イスラム教徒の立ち入りが増加していることに抗議している。

同省のデイファラー・アル・ファイエズ報道官は4月1日、イスラエルがモスクの歴史的および法的現状に違反し、「東エルサレムの占領者」としての約束を無視しているとして、強い言葉で非難した。

アル・ファイエズ氏は、すべて合わせると144ドゥナムからなるハラム・シャリーフ / アルアクサ・モスクは、イスラム教徒だけの聖地であると述べた。

「エルサレムワクフとアルアクサ部局は、聖地に関連するすべての問題を運営・調整するヨルダン政府の独占的権利の一部です。それには、国際法と歴史的現状に基づいた聖地への入場規制が含まれます」とアル・ファイエズ氏は述べた。

ヨルダンのアブドラ国王とイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は2014年、アルアクサ・モスクはイスラム教徒が祈りを捧げる場所であり、それ以外の人々は訪問する場所であることに同意した。

しかし、イスラエルは同モスクをヨルダンのワクフが管理することを拒否し、モグラビ門からモスクに入ることを強引に主張している。モグラビ門は、ワクフの警備員がいないイスラム教の聖地への唯一の門である。他のすべての門では、イスラエル警察とワクフの警備員が合同で警備をしている。

ワクフの情報筋がアラブニュースに語ったところによると、この1週間で一方的にモスクに立ち入るイスラエルの過激派の数が増えたという。

2014年11月13日に、当時のジョン・ケリー米国務長官の立ち会いの下で達した合意では、15人以下のグループの訪問者は、礼拝以外の時間帯にモスクを訪れることができるという条項が盛り込まれていた。

同合意ではまた、再訪者は訪問できず、モスクの破壊とユダヤ教寺院への変更を要求している多くの既知の過激派の訪問を認めるべきではないと規定されている。

現在の訪問者数の増加は、ユダヤ教の過越の休日とイスラエルでの新型コロナウイルス規制の緩和によるものだ。

ヨルダン外務省は抗議文の中で、国際社会に対し、アルアクサ・モスク施設の歴史的な現状を尊重するよう、イスラエルに圧力をかけることを求めた。