モハメド・アブ・ザイード

カイロ：エジプトのアブドゥル・ファッターハ・エル・シーシ大統領は、中東最大の医薬品都市であるエジプトのジプト・ファーマ・シティをオープンさせた。

医薬品都市としても知られるジプト・ファーマは、安全で効果的な医薬品をリーズナブルな価格で生産するために設立され、コロナウイルスの治療薬や慢性疾患の治療薬を製造する予定だ。また、一部のビタミン剤の生産も優先的に行う予定だ。

アル・カンカの新都市は、エジプトを中東の医薬品産業の地域拠点に変えるために、国と民間の協力関係を強化することを目指している。

ジプト・ファーマは、最新技術と自動機械を使って、最高品質の生産を行っている。

機械は自動洗浄でき、製造工程を中断することなく続けることができる。

エル・シーシ大統領は、パッケージをはじめとする高品質な製品を生産する上での同都市の必要性を強調した。

「新都市で生産される医薬品のパッケージは、製品に印刷されている新都市のマークが改ざんされないよう、はっきりと区別できるものでなければなりません」と、大統領は付け加えた。

「我々は7年近く前にこのプロジェクトを考え始めました」

「ヨーロッパの基準や世界保健機関（WHO）の基準に沿った医薬品をこの都市で生産できるよう、科学的な手法を用いて最も効率的な工場を建設するのに多くの時間がかかりました」と、大統領は語った。

18万平方メートルの敷地に作られたこの医薬品都市は、この種のものとしては中東で最大となる。

ここは、国際的な大手製薬会社を誘致する地域拠点になることを想定している。

「我々は、最高レベルの医薬品を生産する能力を持たなければなりません。この医薬品都市で生産される抗生物質は、世界の一流国で生産されているものと同じくらい効果的なものになるでしょう」とエル・シーシは付け加えた。

大統領府のバッサム・ラディ報道官は、エジプトは必要な医薬品の97％を生産すると語った。

この都市は、WHOの基準に沿って科学的に医薬品を生産することを目的とした巨大な国家プロジェクトだと、ラディ報道官は語った。

このプロジェクトは、健康と医療の分野における一連の取り組みに沿ったものだ。その目的は、最新の設備で、可能な限り高いレベルの医薬品を国民に提供することだ。

また、医薬品の生産は、この分野における近代的な技術力と産業力を持つために国が実施した最も重要な国家プロジェクトの1つだと、ラディ報道官は付け加えた。

このプロジェクトにより、国民は質の高い安全な治療を受けられるようになり、独占行為を防ぎ、薬価をコントロールできるようになる。これは、様々な医療・健康関連事業の分野で国が行っている取り組みを後押しすることになる。

このプロジェクトにより、エジプトは最高レベルの医薬品を生産する国の仲間入りを果たすと、報道官は述べた。

この都市は、最新かつ最も正確な運営基準に従って活動している。

人材、特に現代の技術を扱える若い労働力に焦点を当てた、最高の国際的品質基準を採用している。

市には、外国企業と協力して医薬品を製造する地域拠点があり、アフリカ諸国、外国、アラブ諸国への輸出を計画している。これに加えて、研究開発を行う研究所もある。

第2段階には、がん治療などの専門的な医薬品の分野に参入し、エジプト国民に手頃な価格で提供することが盛り込まれている。

この都市には、150種類の医薬品を製造する160のラインが設けられる。

また、第一段階には、年間1億5000万パッケージの医薬品を製造することも盛り込まれている。