• ヒズボラの「アルサジャッドカード」の保有者は、所定の店舗で食品や消耗品、清掃用品、その他の品物を50％以上の割引価格で買うことができる
• 自由愛国運動（FPM）は支持者たちに対し、「これからも難しい時期が続き、混乱が広がるかもしれない。我々は引き続き忍耐強くあらねばならず、自分たちの状況を諦めてはならない」と語った

ナイジャ・フッサリ

ベイルート： レバノンの公式内閣委員会が生活必需品に対する補助金を打ち切る前に、800,000世帯に対する配給カード配布の検討を続ける一方で、各政党は支持者たちの反感の吸収を急いできた。

ヒズボラは、支持者や党員に対して配給カードを発行した。「アルサジャッドカード」の保有者は、所定の店舗で食品や消耗品、清掃用品、その他の品物を50％以上の割引価格で買うことができる。このカードについては、同党の反対勢力がソーシャルメディアで厳しい批判を浴びせた。

その他の政党は裕福な支持者を頼りに、民間基金を通して困窮者に対する金銭的援助を確保してきた。その他に、家族や支持者に予防接種するためのワクチンを購入した政治家たちもいる。

自由愛国運動（FPM）は支持者たちに対し、「これからも難しい時期が続き、混乱が広がるかもしれない。我々は引き続き忍耐強くあらねばならず、自分たちの状況を諦めてはならない」と語った。

無党派層のニーズを満たすため、政党に属さない基金や協会、地方自治体、村の委員会に対する圧力も高まっている。

各政党は、補助金打ち切りの決定が近づく中で、ほぼ間違いなく怒りと暴力的な抗議につながるコミュニティを、統制下に維持することの重要性に気づいている。

ベイルート・アメリカン大学で政策・計画立案の教授を務めるナセル・ヤシン博士は、アラブニュースに対し次のように語った：「経済破綻が悪化すれば、人々は生物学的欲求である食べ物の確保を重視し始める。そして食品安全保障が脅かされるようになれば、食べ物を提供できるあらゆる団体を最後の頼みの綱とするかもしれない」

「今は人々の信念に関わりなく、党が安全の源になる時だ。政治的指導者たちもそれらの人々のためのセーフティネットになる。そのような状況における人々のニーズを保証するため、新たな資金提供者が現れるかもしれない」

そして次のように付け加えた：「しかしながら、この種の保証は、生活必需品への補助金が打ち切られた時のニーズを十分カバーするものにはならない。誰も国の代わりになることはできない」

ヤシン博士は「国を通じて透明な方法でレバノン人を助けることが、彼らの威厳を守る唯一の方法」と述べ、現在人々に提供されている援助が後に政治的利益と引き換えにされることを懸念した。

同博士は次のように言う：「補助金が打ち切られた後、人々は価格が劇的に上昇する中で薬や暖房、パンさえも手に入らなくなる。これから当分は忍耐と回復力を持ち続けるように求めるだけでは、不十分だろう」

元FPM党員の活動家トニー・ナスララ氏はアラブニュースに対し、「政党は現実から目を逸らしている。問題は構造的なものであり、ここにあるいくつかのワクチンと、そこにあるいくつかの油のボトルを確保することだけが問題ではないことを理解していない」と語った。

そして次のように述べた：「レバノンのミシェル・アウン大統領は法廷財務監査に関する水曜のスピーチで、支持者を安心させようとしていた。必要とされる改革を実施するための政府がまだ組閣されていないためだ」

「FPM支持者の大多数は中産階級層であり、金融危機によって大きな影響を受けてきた。FPM党員は、アウン氏とFPM指導者たちが行ったすべての約束を信じている」

そしてナスララ氏は次のように付け加えた：「しかしながらFPM支持者たちは、実際に目にする唯一の解決策が移民であるため、それらの約束を疑ったり、疑問を呈したりし始めている」

人気ナセル主義党のリーダーであるオサマ・サアオ議員は、「指導者たちが配給カードの屈辱に国を追い込んだ」と述べ、次のように付け加えた：「しかし、人々は自らの尊厳を守る方法を知っている」