
ワシントン:米国は、ウィーンでの会合中に核合意を復活させる方法についてイランに「非常に真剣な」考えを示し、イランが同様の「真剣さ」を示すのを待っている、と米当局者は4月9日に述べた。
「米国チームは非常に真剣な考えを提案し、イランが合意の順守に復帰した場合、その意義は重大なものであることを示した」と、同当局者は週末の会合終了後に記者団に語った。
しかし、同当局者は、米国はその努力にイランが「報いる」ことを待っていると述べた。
「その兆候はいくつか見られましたが、もちろんまだ十分ではありません。イランは・・・米国が取ったような実際的なアプローチを取って、合意の下での義務を再び順守する意思があるかどうかについては、まだ疑問が残ります」と同氏は述べた。
ジョー・バイデン大統領は、制裁緩和の約束と引き換えにイランが核開発を大幅に縮小するという条件で、前任者のドナルド・トランプ氏が破棄した2015年の合意への復帰を支持している。
イランは、同国が停止した義務に復帰する前に、まずは米国が石油輸出の全面的な一方的禁止を含む、トランプ氏が科したすべての制裁を解除するよう求めている。
米当局者は、当初の会合で主な障害となったのは、順守の順序ではなく、イランがすべての米国の制裁の解除を要求しているため、どの制裁が議論されているかであったと指摘した。
イランの立場は「同合意自体に一貫性がないというものです。というのは、テロ、人権侵害、選挙への干渉など、核以外の理由で米国が制裁を科す権利を保持しているからです」と同当局者は述べた。
「私たちは、JCPOAと一致せず、またイランがJCPOAから期待する利益と一致しないすべての制裁を解除する用意があります。ただし、中には正当な制裁も含まれるため、すべての制裁を解除するわけではありません」と、同合意の正式名称の頭字語を使って同氏は語った。
イランは、欧州連合が主導した今回の会合で、米国の交渉担当者ロブ・マレー氏と直接会談することを拒否した。欧州連合の特使は、異なるホテルに滞在するイランと米国の両国の担当者のところを往復した。会合は来週同じ形式で再開される予定だ。
AFP通信