
アラブニュース
ドバイ:フランスの司法調査団はレバノン訪問を5月31日に延期した。フランスで捜査中の2件の事件に関し、日産とルノーの元会長カルロス・ゴーン被告に対する初の事情聴取となる。
調査団は5月17日にベイルートに到着しゴーン被告と面会する予定だった、とロンドンに本部を置くアラビア語日刊高級紙「アッシャルクル・アウサト」が報じた。ゴーン被告は2019年12月に日本から逃亡して以来レバノンで暮らしている。
レバノン検察は、調査団が訪問を延期した理由として裁判官の数の不足をあげた。
さらに、ゴーン被告はフランス代表団による事情聴取を受けるため、ベイルートの法廷に出頭予定だったと報じられた。
事情聴取には、ナンテール検察局とフランス国家金融検察局の裁判官、および汚職・金融・税務犯罪取締局の捜査官が出席するとみられる。
ゴーン被告は、日本での横領罪を含む複数の犯罪容疑で起訴されている。
さらに捜査当局は、ルノー・日産アライアンスのオランダ統括会社「ルノー日産BV(RNBV)」とオマーンにあるルノーの販売代理店「スハイル・バーワン・オートモービル」社の間で、不透明な金の流れがあった件についても捜査している。
レバノン系フランス人のビジネスマン、ゴーン被告に対する事情聴取は当初1月18日~22日に予定されていた。しかしコロナ禍による行動制限のため、事情聴取は中止されていた。