
サナア、イエメン:イエメンでは季節性の大雨が降る中、一部地域が洪水に見舞われ、子供2人を含む少なくとも13人が死亡した。土曜日に治安当局者が語った。
治安当局者らは、サナア県、イッブ県、シャブワ県、フダイダ県で、先月末から降り始めた雨による死者が報告されたと述べた。メディアへの公表許可が得られていないため、匿名を条件として語ってくれた。
激しい雨は、アデン県、タイズ県、ハドラマウト県にも降り注ぎ、洪水により家屋や車に被害が生じているという。救助隊員らが車に閉じ込められた住民の何人かをかろうじて救出した。
イエメンの国立気象センターはここ数日、被災地域では水の溢れたダクトに近づかず、十分な注意を払うよう警告を発していた。イエメンの雨季は4月から8月までだ。
イエメンでは昨年も洪水で数十人が死亡し、数万人が家を追い出された。
アラブ世界の最貧国であるイエメンは、反政府勢力である北部のフーシ派と、国際社会に承認された南部の政府との間で分断されている。2014年末に、イランを後ろ盾とする反政府勢力が北部の多くの地域を制圧して首都サナアを掌握して以来、両者は内戦状態にある。
イエメンは、アラビア半島の南端の角に位置し、紅海とアラビア海に面している。
AP