Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • エジプトとアラブ連盟が、アルアクサ・モスクでの衝突におけるイスラエルの役割を非難

エジプトとアラブ連盟が、アルアクサ・モスクでの衝突におけるイスラエルの役割を非難

エルサレムのアルアクサ・モスクの敷地内でパレスチナ人の抗議者とイスラエルの治安部隊が衝突する中、スタングリネードが空中で炸裂する。(AFP)
エルサレムのアルアクサ・モスクの敷地内でパレスチナ人の抗議者とイスラエルの治安部隊が衝突する中、スタングリネードが空中で炸裂する。(AFP)
Short Url:
09 May 2021 04:05:27 GMT9
09 May 2021 04:05:27 GMT9
  • アルアクサ・モスクで起きた一連の衝突で、パレスチナ人160人以上とイスラエル人警官6人以上が負傷した
  • アラブ連盟は10日に臨時会議を開き、イスラエルの犯罪と攻撃について議論する

Mohamed Abu Zeid

カイロ:エジプト外務省とアラブ連盟は、エルサレムのアルアクサ・モスクの外で起きた暴力的な衝突にイスラエル軍が関与したことを非難した。

7日夜、このモスクで起きた一連の衝突で、パレスチナ人160人とイスラエル人警官6人以上が負傷した。

エジプト外務省は、イスラエル軍による「モスクへの襲撃と礼拝者への攻撃」を非難したと発表した。

同省は声明で、イスラエル当局に対し、「国際法に基づき、パレスチナ市民および彼らの宗教的儀式を行う権利を守るために必要な保護を提供する責任を負う」ことを求めた。

同省は、「モスクの神聖さ、断食月、エルサレムのイスラム教徒・キリスト教徒のアラブ人のアイデンティティを侵害するあらゆる活動を停止する」必要があることも強調した。

外務省のAhmed Hafez報道官は、パレスチナ人の権利を侵害しようとするあらゆる違法行為、特にパレスチナの領土における入植地の建設・拡大、土地の没収、パレスチナ人の強制退去をエジプトは認めない、と繰り返した。

これは「国際法違反であり、二国家解決を実現する機会を失い、地域の安全と安定の柱を脅かす」とHafez氏は述べた。

同氏は、イスラエルが東エルサレムのシェイク・ジャラー地区でパレスチナ人家族を強制退去させようとしていることを非難した。「国際人道法違反であり、強制移住政策が継続されている」と述べた。

アラブ連盟のアハメド・アブルゲイト事務局長も、モスクでの暴力行為と、武器を持たないパレスチナ人に対して音響弾やガス爆弾、ゴム弾を使ったことを非難した。

アブルゲイト氏は、対立の激化が招く結果について警告し、今回の攻撃は「世界中のイスラム教徒の反感を買っており、イスラエルが計画した、対立を激化させる政策を反映している」と述べた。

この暴力行為は、最近行われた、パレスチナ人に対する挑発行為や無責任な行動に続くものだ、と同氏は述べた。

アブルゲイト氏は、攻撃を止めるために直ちに国際的行動を起こすよう求め、占領地で対立が激化すれば取り返しの付かないことになると警告した。

アラブ連盟事務局の当局筋によると、イスラエルの攻撃のタイミングによって、「パレスチナ人を挑発する計画的な意思」が明らかになった、とアブルゲイト氏は述べたという。

「イスラム教徒の気持ちや、ラマダン期間中にアルアクサ・モスクで儀式を行う権利を気に掛けないことも明らかになっている」と同氏は述べた。

アブルゲイト氏は、同氏が言う「危険で無責任な対立の激化」の責任はイスラエル政府にあるとした。

一方、アラブ連盟は、パレスチナの要請を受け、ヨルダン、イエメン、カタールの支援を受けて10日に臨時会議を開き、占領地エルサレム、イスラム教とキリスト教の聖地、特にアルアクサ・モスクにおけるイスラエルの犯罪や攻撃、礼拝者への攻撃について議論すると発表した。

代表者らは、「エルサレム、特にシェイク・ジャラー地区に住むパレスチナ人家族の家を奪い、住民をエルサレムから立ち退かせ、人々を強制退去させようとする、イスラエルの残忍な攻撃と計画」についても議論する予定だ。アラブ連盟は声明で発表した。

リヤド・アル・マリキ外相が8日朝に話したところによると、イスラエルが占領地エルサレムで暴力行為を激化させていることを受けて、マフムード・アッバス議長の命令に従い、パレスチナはアラブ連盟とイスラム協力機構の緊急会議を今週末に開催するよう要請した。

同氏は「イスラエルがイスラム教のラマダン月にエルサレムで暴力行為を激化させたり、現地で既成事実を押し付けようとしていることについて議論するために、パレスチナは国連人権理事会の緊急会合を要請する予定だ」と述べた。パレスチナ解放機構の公式通信社、パレスチナ通信は伝えた。

「これらの会議の目的は、これらの(イスラエルの)犯罪を阻止するための緊急介入であり、こうした人種差別的で容認できない違法行為の結果として起きていること、今後起こりうることに対する責任を、占領国であるアパルトヘイト国家イスラエルに負わせることだ」とアル・マリキ氏は述べた。

特に人気
オススメ

return to top

<