
レバノン、カファーキラ:武装組織ヒズボラが、レバノン・イスラエル国境沿いでイスラエルの発砲により死亡した青年は、同武装組織の戦闘員の1人だと述べた。
21歳のその男性、モハマド・ターハンさんは5月14日、レバノン・イスラエル国境で銃撃された際に負った傷が原因で死亡した。
レバノン国営通信社(NNA)は、抗議デモに参加した多数の若者たちがイスラエル最北端の町、メチュラに入ろうとした後、その付近でイスラエルの破裂弾2発が落ち、2人のデモ参加者が負傷した、と午後に報じた。
パレスチナ人とレバノンの若者たちは、イスラエルのガザへの軍事作戦に抗議するデモ集会の一環として、国境に集まっていた。後になって、その中の小人数のグループがフェンスを破壊し、国境を越えてイスラエル側に入ったことで、この発砲が起きた。
これをきっかけに、再び「若者たちの前進を阻止するために…レバノン国軍と治安部隊が派遣された」と、NNAは付け加えていた。
イスラエル国防軍が、そのグループはフェンスに対する破壊工作を行い、国境を越えた後、グループに発砲したと手短に述べていたが、イスラエル軍の戦車が「多数の暴徒に対して威嚇射撃をしたが…彼らが国境を越えてイスラエル領に入った」のでそうした、とTwitter上で正式に発表した。
このデモ参加者たちの中には、パレスチナ国旗やヒズボラの旗を掲げる者もいたが、国境から数十メートル(ヤード)離れたところにあり、メチュラの反対側にあるキアム平原に彼らは集まっていた、とAFP通信のカメラマンが語った。
その後、暴徒たちはこの地域に火を付け、その炎は「はるばる国境まで」広がった、と同カメラマンは付け加えた。
日没後にも、10数人のデモ参加者たちがそのフェンス付近にまだ居残っており、これがイスラエル側に、催涙ガスの発射を促すことになった。
レバノンのミシェル・アウン大統領が、イスラエル軍のこのグループへの発砲を、「イスラエル軍が行った犯罪」だとして強く非難した。
13日には、レバノン南部のパレスチナ難民ラシディエ・キャンプ付近から、イスラエルに向けて、ロケット弾3発が発射された、とレバノン軍の情報筋は語っていた。3発のロケット弾は海上に着水した、とイスラエル軍は述べていた。
AFP通信