
ニューヨーク:国連のアントニオ・グテーレス事務総長が5月15日、国連安全保障委員会に、イスラエルとガザの戦闘行為を「極めて酷い」ものであり、直ちに戦闘を止めるように要請すると述べた。
この紛争に関して15カ国の理事国からなる国連安全保障理事会の公開会合を開催し、グテーレス事務総長は国連が「即時停戦へ向けて、全ての当事者を積極的に関与させている」と述べ、国連安保理に調停の努力を強化し、成功させるように要請した。
先週の月曜日に、この衝突が勃発して以来、ガザでの死亡者数は、イスラエルによる集中的な大量の空爆と砲撃の中、ガザでの死亡者数は一晩で181人までに急増し、その中には子ども47人が含まれていた。イスラエルでは、ハマスやその他の武装集団による数千発のロケット弾による攻撃で、子ども2人を含めて10人が死亡していた。
「イスラエルは、外国の指導者がイスラエルの自衛の権利を語るたびにイスラエルは勇気づけられ、寝ている家族全員を殺し続けているのです」と、パレスチナのリアード・アル・マーリキ外務庁長官が国連安全保障理事会に述べた。
イスラエルのギラド・エルダン国連大使が、ハマスの無差別攻撃へのイスラエルの対応は、国際法を厳格に順守しており、同国は「民間人の犠牲者を出さないために、異例の措置」を取っていると述べた。
「イスラエルは、子どもたちを守るためにミサイルを利用しています。ハマスは、ミサイルを守るために、子どもたちを利用しています」と、エルダン国連大使は述べた。
国連安全保障理事会は先週、この悪化する武力衝突をめぐり、非公開で2度会合を開いていたが、現在までのところ、イスラエルの強力な同盟国、アメリカが公式声明の発表は役に立つと考えていなかったので、一致した公式声明を発表できていない、と安保理外交筋は語った。
「私たちはアメリカが自らの責任を自覚し、公正な立場で、大半の国際社会と共に、安保理が事態の緩和に取り組むことを支持するように要請しました」と、中国の王毅外交部長が述べた。同外交部長は、中国が5月の輪番議長国であるため、16日の会合で議長を務めていた。
国連のトル・ウェネスランド中東和平プロセス特別調整官が、「関係当事者がこの瀬戸際を回避できるように、今すぐ行動を起こす」ように国際社会に促した。
エジプト、カタール、アメリカによる停戦の取り組みは、現在までのところ、進展の兆候を示していない。アメリカはこの地域に特使を派遣し、ジョー・バイデン大統領が15日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相、パレスチナのマフムード・アッバースと電話で会談した。
紛争の大きな代償の支払いから人々を救うために、平和への代償として、譲歩が行われなければなりません」と、エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣が国連安保理に述べた。
ロイター通信