
コペンハーゲン:米国のアントニー・ブリンケン国務長官は17日、イスラエルとパレスチナ人の間で起きている紛争の全当事者に対し、民間人を保護するよう求めた。そして、米国は武力衝突の終結に向けて集中的に取り組んでいると述べた。
ブリンケン氏は、コペンハーゲンで開かれた、デンマーク外相との共同記者会見で、「我々は、紛争を終結させるため、外交ルートを通じて24時間体制で働いている」と述べた。
戦闘は17日、2週目に入った。イスラエルはガザ地区の標的を爆撃し、パレスチナの武装勢力はイスラエルの都市に向けてロケット弾を発射した。
ガザの保健当局によると、戦闘が始まってからのパレスチナ人の死者数は、子供58人、女性34人を含む198人。イスラエル当局によると、イスラエルでは、子供2人を含む10人が死亡した。
「米国は引き続き、暴力の拡大を大いに懸念している。数百人の死傷者が出ており、がれきの中から引き出される子供もいる」と同氏は述べた。
「当事者が(……)停戦を模索するならば、我々は支持する用意がある」とブリンケン氏は述べた。
ブリンケン氏は、イスラエルには自衛権があるとしながらも、ジャーナリストや医療従事者が危険にさらされていることに懸念を感じている、と述べた。特に、15日にイスラエルがガザで、米国に本拠を置くAP通信や他の報道機関のオフィスが入居する高層ビルを破壊した後はそうだと述べた。
米国はイスラエルに対し、今回の攻撃に関してさらなる詳細を発表するよう要求した、とブリンケン氏は述べた。
ロイター通信