

サイード・アール・バタティ
アルムカラ:フーシ派の宗教指導者が、イエメン南部のタイズ県のモスクで行っていた自身の説教を批判したとして、心臓専門医とその弟を射殺し、数人を負傷させた。当局および住民らが月曜日に報告した。
タイズ市のイエメン軍報道官アブドル・バジート・アール・バーヘル氏がアラブニュースに語ったところによると、アジート・アール・アジ・アブドル・ノウル氏は、マクバナ地区で行っていた自身の過激な説教に異議を唱えた人々に向けて発砲したという。
この発砲により、心臓専門医のアハマド・アール・シャメリ氏と弟のハムード氏が死亡し、子供1人を含む数人が負傷した・
「フーシ派の説教師は、預言者ムハンマドの仲間や妻たちを侮辱して地元民を怒らせました」とアール・バーヘル氏は語った。
彼が説教を止めないため、住民たちは説教が行われていた小さなモスクの電気を切り、緊張が高まり住民が正義を求める中、イランを後ろ盾とするフーシ派組織のメンバーがその説教師をモスクの外へとこっそり連れ出したという。
これとは別に、国際的人権団体が月曜日に報告したところによると、イランやヒズボラの指導者のスローガンを載せた画像を破り捨てたとして、イエメンのマフウィート県にある小さな村の住民らの集団がフーシ派に拉致された。
イエメンの人権活動家であり「法と正義のためのアメリカンセンター(ACJ)」局長を務めるアブドラハマン・バルマン氏がアラブニュースに語ったところによると、3台の軍用車両に乗った重武装のフーシ派が、シバウカウカバン地区のアールオウラ村を襲撃し、子供たちを含む42人を拉致したという。
拉致された人々は、イランの故カセム・ソレイマニ司令官やヒズボラ指導者ハサン・ナスララ氏の写真を街頭や自宅の壁から撤去したとして告発された。
フーシ派は、イード休暇明けに彼らが地元の警察に出頭することを条件とする部族間調停に合意し、3日後に村人たちを解放した。
拉致された村人たちの親族に聞き取り調査を実施したACJは、拉致者らは自白強要のための精神的、身体的な拷問を受けたと語った。
「我々の子供たちや女たちは多大な恐怖の瞬間を過ごし、女たちの中には、フーシ派民兵たちが家に押し入って銃を突き付けてきたときの恐ろしい状況下で、体を壊してしまった者もいます」と語る親族もいたという。
一方で、イエメンのモアマル・アール・エリヤニ情報相は月曜日、フーシ派が日曜日にフダイダ県南部のアールドリヒミ地区にある地元市場をドローンで攻撃したとして、強く非難した。この攻撃で民間人1人が死亡し、数人が負傷した。
エリヤニ情報相は、フダイダにおけるストックホルム合意の履行の監視義務をもつ国連使節団に対し、同合意の条項に違反する民間人への爆撃を告発するよう求めた。
アール・エリヤニ氏は次のようにツイートした。「この凶悪なテロ犯罪は、フダイダの解放地区の民間人に対するフーシ派民兵の継続的な犯罪および暴力行為であり、彼らは大砲、迫撃砲、ドローンで爆撃し、行動に地雷や簡易爆発物を埋設しているが、その犠牲者は子供や婦人を含む一般市民なのです」
フダイダの国連使節団長アブヒジット・グーハ将軍は、フーシ派を名指しすることなくドローン攻撃を非難した。
グーハ将軍は月曜日に各組織に警告し、軍事行動において民間人を標的としないとする誓約を守るよう求めた。
「私は各組織に対し、人命の尊厳に配慮し、民間人を守ることを義務とし、フダイダ県およびイエメン全土の平和への動きをさらに進めることを求める」と述べる同氏の声明をアラブニュースは確認した。