ハゼム・バルーシュ
ガザ市:22日にガザが停戦に入り、パレスチナ人はイスラエルの11日間の戦闘の犠牲を改めて目の当たりにした。
空爆と砲撃により、17,000近くの家屋や企業、53の学校、6つの病院、4つのモスク、ガザの水道インフラストラクチャの50%が破壊または損傷し、80万人が衛生的な水道水を正常に利用できなくなっている。
ガザの労働住宅省の職員ナジ・サーハン氏は、イスラエルの攻撃による経済的損失を1億5000万ドルと予測した。しかし、最も壊滅的なのは人的損失である。イスラエルの猛攻撃により、66人の子供を含む少なくとも248人のパレスチナ人が殺害され、ガザの難民機関は、暴力によりトラウマを負った若者を支援するための特別プログラムを開始した。
その中には、先週ガザ市のアルウェダ通りを襲い、少なくとも42人が死亡し、50人以上が負傷したイスラエルによる壊滅的攻撃の生存者がいる。ハラ、ヤラ、ローラ・アルクラークの3姉妹と父親のムハンマドさんは、ガザ市のアルウェダ通りで他の数人とともに自宅の瓦礫の下で亡くなった。この通りは、イスラエルの空爆に見舞われ、少なくとも42人が死亡し、50人以上が負傷した。3姉妹の母親であるダラルさんと一人息子のアブドラ君2歳が生き残った。
ダラルさんとアブドラ君は空爆以来ショックを受けている、とダラルさんの父、アーメド・アルマグリビさんがアラブニュースに語った。娘は精神安定剤で治療を受けており、夫と娘たちを失ったことを信じないときもあれば、「どうしてイスラエルは彼らを殺したのか」と尋ねるときもあると語った。
ノルウェー難民評議会(NRC)は声明の中で、戦争の最初の週に命を落とした60人のうち3姉妹と他の子供たち8人は、トラウマへの対処の支援を目的とした心理的および社会的プログラムに参加していたと述べた。
評議会によると、5歳から15歳の子供たちが、親族多数と共に人口密集地域の自宅で死亡した。
NRCのヤン・エグランド事務総長が語ったところによると、「我々が支援していた8人の子供たちが安全だと思っていた自宅で爆撃されたことを知りショックを受けた。子供たちは家族とともに殺害され亡くなった。夢、そして彼らを苦しませた悪夢とともに葬られた」
「ダラルは娘たちにとても愛情深かった。たくさん心配りをし、それが学校で娘たちの支えだった」とアルマグリビさんがアラブニュースに語った。
ガザのNRCのディレクターであるフデファ・アル・ヤジジ氏は、彼の属する組織はガザ地区の118の学校と協力し、心理的および社会的サービスを学習プログラムの一環として75,000人以上の生徒たちに行っていると述べた。アル・ヤジジ氏は、戦争によって心理的および社会的介入を必要とする子供や学生の数が増えると考える。
氏はアラブニュースに、死亡したアルクラーク姉妹とその他の子供たちは、ガザでの暴力に耐えた結果として受けた過去のトラウマに対処するために評議会のサービスを受けていたと語った。アル・ヤジジ氏は、治療が必要な最も顕著な症状は悪夢であると述べた。
保健省のスマヤ・ハビブ医師と専門家チームは、過去のイスラエルの紛争と一連の暴力によってトラウマを負った子供たちの治療に追われている。
ハビブ医師はアラブニュースに、現在の戦争は「非常に過酷」であり、パレスチナの子供たちの大多数に悪影響を与えるだろうと語った。
ハビブ医師は、瓦礫の下から母親と一緒に逃げ出したアブドラ・アル・クラーク君のような子供たちが、より深刻なトラウマを抱えることになると考える。
ハビブ医師によれば、子供に影響を与える精神的な傷跡には多くの形態があり、特に安全と安心の感覚の喪失、パニック発作と攻撃性がある。女性の場合、さまざまな度合いで「女性らしさの一部」を失い、暴力的な特徴や行動を示す。
評議会は、2019年にはガザの学生の80%が将来について前向きな展望を持っていたが、2020年9月までにそれがわずか29%に低下したと述べた。
「戦争は、襲撃や爆発のたびに子供達に死を目の当たりにさせ、将来に対する前向きな展望を失わせるだろう」とハビブ氏は語った。