• 無実の民間人の殺害に「正当化の余地はない」と言ったことや、イスラエルは、戦時国際法を尊重するなどの大統領の他のコメントを国際司法裁判所が無視したと説明

エルサレム：日曜日に、イスラエルの大統領は、国際司法裁判所が、イスラエルに対して、パレスチナ人を保護し、ガザ地区での集団殺害を防ぐ手立てを講ずるよう命令した判決の中で、自分の発言を不正確に伝えたと非難した。

金曜日の国際司法裁判所の判決には、一連のイスラエル首脳の発言が、パレスチナ人に対する扇動とパレスチナ人に対して、人間性を否定する言葉の証拠として引用されていた。それらには、イスラエルのイスラム武装集団に対する戦争を引き起こした10月7日のハマスによる越境攻撃のわずか数日後に、イツハク・ヘルツォグ大統領が発したコメントが含まれていた。

武装集団ハマスは、越境攻撃で1200人の人々を殺害したうえ、約250人を人質にとった。イスラエルの攻撃は、2万6千人を超えるパレスチナ人を死亡させ、ガザ地区住民の80パーセント以上を強制移住させ、ガザ地区に人道危機をもたらした。

ヘルツォグ大統領が、10月12日の記者会見で、ガザ地区のパレスチナ人について話した中で、「国全体」に虐殺の責任があると発言したと国際司法裁判所による報告は言及した。

しかし、ヘルツォグ大統領は、その報告が、同じ記者会見の中で、無実の民間人の殺害に「正当化の余地はない」と言ったことや、イスラエルは戦時国際法を尊重すると言ったことなど、自分の他のコメントを無視していると説明した。

「彼らが、根拠のない法的主張を支持する意図で、私の発言のごくごく一部の断片的な引用を使って、私の話を歪曲したやり方に、非常に嫌悪感を持った」とヘルツォグ大統領は、日曜日に話した。

国際司法裁判所は、その判決の中で、イスラエルの軍事攻撃の停止を命令まではしなかったが、イスラエルに対し、ガザ地区での死、破壊、すべての集団殺害行為を防ぐためになしうるあらゆる手段を講じるよう命じ、扇動をやめることや一か月以内に進捗報告を提出することなど、イスラエルに対し、一連の命令を発した。

AP