
サイード・アル・バターティ
ムカッラー:フーシ派は23日、米国によるフーシ派指導者らに対する最新の制裁措置に対抗して、アラブ連合軍の国々の「予想外の」場所への無人機・ミサイル攻撃を増やすと脅迫した。
フーシ派の最高革命委員会のモハメド・アリ・アル・フーシ委員長は、米国が軍事・政治指導者への制裁を続けるならば、同氏の組織は「侵略」国への攻撃をエスカレートさせるだろうと述べた。「イスラム戦士は制裁におびえない」と同氏はツイートした。
先週、国連や米国、他の国々がフーシ派に対し、攻撃をやめ、和平のイニシアチブに積極的に参加するよう求めているにかかわらず、現在もイエメン中部マアリブ市への攻撃を指揮し続けるフーシ派の軍事指導者2人に、米国は制裁を課した。
フーシ派は、マアリブ県で多数の死傷者を出し、大きな成果を上げなかったが、それでも押し進め、マアリブ市の外の政府支配地域を攻撃をした、と軍当局者は述べた。
米国がフーシ派の軍事指導者らをブラックリストに載せたのは、戦争を終わらせるための米特使の努力をフーシ派に受け入れさせるためだ、と一部のアナリストはいう。
サナア戦略研究センターのエグゼクティブ・ディレクターであるマジッド・アル・マダジ氏は、「フーシ派がマアリブを占拠すると主張したことで、米国人は困惑し、この血なまぐさい戦争を終わらせる平和的政治的役割を担う気持ちが途切れた」とツイートした。同氏は、フーシ派が和平の呼び掛けを無視し続ければ、米国はより厳しい措置を取ると予測している。
イエメン情報省のナジーブ・ガラーブ次官など、他の人たちは、反逆者個人に対する制裁では、組織に行動を変えさせることはできないだろうと主張した。
「そうだ。将来さらなる制裁が課されるだろうという、米国からの明確なメッセージだ」とガラーブ氏はアラブニュースに話した。対象となった高官らは海外に銀行口座を持たず、海外旅行もめったにしない、と同氏は述べた。「しかし、制裁は現地に何の影響も与えないだろう。米国は、この運動に武器や資金を供給している、活発なフーシ派指導者らを探すべきだ。フーシ派をテロ組織に指定するという決定は、フーシ派を統合された組織として扱ったという点で正しかった。個人に対して措置を講じても、何の影響もないだろう」
5月20日に行われた特別な電話での状況説明で、米国のイエメン担当特使であるティモシー・レンダーキング氏は、記者らに対し、米国政府はフーシ派の行動を監視し続け、それ相応に制裁措置もしくは見返りとなる措置を取るだろうと話した。
「我々はコンスタントに継続的にフーシ派の行動、フーシ派の活動を評価している。そしてフーシ派の行動に対応して、あらゆる適切な措置を講じる準備ができている」と同氏は述べた。「もう一つ言わせてほしい。フーシが国連特使と関わりを持ち、平和への関心を示そうとすれば、米国も好意的な反応をするだろう」