
アラブニュース
ドバイ:アラブ首長国連邦はホロコースト記念展を開幕した。このテーマの展覧会が中東で行われるのは初めてである。
展示内容は、ドバイの市民や観光客にユダヤ人やその他の少数民族に対するナチス・ドイツの絶滅政策の恐ろしさを訴えることを目的とした構成である。
展覧会の中でホロコーストに至るまでの一連の史実を概観できる。ユダヤ人を擁護し、救ったアラブ人についてもふれられている。
水曜日のクロスロード・オブ・シヴァライゼーション博物館に開幕日には、エイタン・ネー在UAEイスラエル大使とペーテル・フィッシャー駐UAEドイツ大使が出席した。
博物館の設立者、アフメド・オバイド・アル・マンスーリ氏は「UAEを代表する文化施設として、ホロコーストの悲劇を人々に伝える取り組みは非常に重要です。教育は無知に対する対抗手段だからです」と語った。
UAE首席ラビのイェフダ・サルナ氏は、「妻の家族はホロコーストの渦中をアラブのモハメド・ヘルミー医師に救われました。この展覧会で彼のような先達を知ることにより、隣人として、友人として、過激主義との闘いに立ち向かわなければならないと思わされます」と話した。
博物館は、昨年UAEがアラブ諸国として3番目にイスラエルとの国交正常化に合意したことを受けて今回の企画を実現した。
続いてバーレーン、スーダン、モロッコでも同様に米国の仲介で合意がなされた。
ネー大使は、「アラブの国でイスラエル大使とドイツ大使がホロコースト追悼展で同席するなど、70年、80年前には考えられなかったでしょう」と述べた。
*AFP協力