
戦闘が激化する中、人々は「COVID-19パンデミックの危険性を完全に忘れていた」
ハゼム・バルーシャ
ガザ市:ガザの保健当局は、11日間にわたるイスラエルとの戦闘で感染症への緊急対策が崩壊したため、COVID-19感染の第3波を恐れている。
戦闘が激化する中、ガザの人々は「コロナウイルスのパンデミックの危険性を完全に忘れていた」と当局は述べている。
空爆により250人以上が死亡、1,950人が負傷し、住宅ビルが倒壊し、主要な商業施設が破壊された衝突の後、ガザ地区は、必死に生活を取り戻している。
ハマスが運営するガザの保健省は、パンデミック対策に立ち向かう仕事をするために、紛争勃発前と同等のエネルギーに戻るのに苦労しているという。
同省のアシュラフ・アルキドラ報道官は、紛争中、ガザ地区の人々は健康プロトコルや予防措置に従うことができなかったと述べている。
また、彼は紛争前には疫学的曲線の減少を期待していたが、現在ではパンデミックの第3の波が来るのではないかと心配しているという。
同省の安全・感染制御ユニットのラミ・アル・アバドラ部長も同意見で、「コロナウイルスの第3波の発生が強く予想される 。」と付け加えた。
数千人のパレスチナ人が家を追われ、混雑した施設に避難しているとのことだ。
10万人以上のパレスチナ人が、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する住宅や学校に避難していると見られている。
アル・アバドラ氏は、ガザ地区で厳格な健康対策を再び実施することは難しいと述べている。
「困難な時や危険な日々に直面した後、現時点では人々はいかなる措置にも従わないだろう」と彼は述べた。
ムハンマド・アッバス氏は、闘争から逃れるためにUNRWAが運営する学校に逃げ込んだ人々の中にいた。
アッバス氏は、イスラエルの空爆に見舞われたベイトラヒアのウムアルナスル村の自宅から逃れた後、妊娠中の妻、5人の子供、障害のある父親をガザ北部のジャバリヤキャンプの学校の避難所に連れて行ったと述べた。