

ラマッラー:10代のパレスチナ人が金曜日、ヨルダン川西岸地区で起きた衝突の最中にイスラエル軍に撃たれて死亡した。パレスチナの医療関係者と保健省が明らかにした。
パレスチナ赤新月社によると、ナブルスの南にあるベイタの近くで起きたイスラエル軍との衝突で、モハマド・サイード・ハマエルさん(15歳)が死亡した。
パレスチナの保健省は、さらに6人が実弾射撃で負傷したと明らかにした。
イスラエル軍は、現時点でAFPによるコメントの求めに応じていない。
パレスチナの通信社「WAFA」によると、今回の衝突は「イスラエルが村の近くに植民拠点を建設することに反対する抗議行動」の最中に起きたもので、抗議行動に対してイスラエル軍は実弾や催涙弾を使用したという。
5月上旬、ヨルダン川西岸地区では暴力行為が増加し、イスラエル軍との衝突やイスラエル軍の攻撃とされている行為により、少なくとも30人のパレスチナ人が殺害された。
5月の暴力行為は、イスラエル占領下の東エルサレムで緊張が高まる中で起きた。この暴力行為は、包囲された土地であるガザ地区のハマス戦闘員を11日間にわたってイスラエルが空爆する事態につながった。
ヨルダン川西岸地区の村では、土地の収用、家屋の取り壊し、国際法上違法とされるイスラエルの入植地に反対するデモが金曜日によく行われている。
これらのデモはイスラエル軍との衝突でしばしば中断される。
280万人以上のパレスチナ人が暮らす占領下のヨルダン川西岸地区には、約47万5000人のイスラエル人入植者が住んでいる。
AFP通信