
バグダッド:当局の発表によると、イラクは6月12日、関税を免除し賄賂を受け取った疑いで将官2人を逮捕した。推定では、政府はこうした慣行により、毎年63億ドルの歳入損失を被っている。
この将官は二人ともウンム・カスルの湾岸港で任務についていた。この港は、食料品、医療品輸入の重要な入国地点になっているが、イラクでは最も腐敗が進んでいることで知られている。
将官の勤務先で発見されたという金額は、イラクの汚職の規模を考えると大した額ではない。米国が主導した2003年のイラク侵攻以来、イラク政府は汚職の慣行によって、数千億ドルを失ったとされている。
国家汚職防止団体である道徳委員会の情報筋がAFPに語ったところによると、「ウンム・カスル北部担当の将官の事務所で1,000ドルが見つかり、もう一人の将官は事務所のゴミ箱の中に2,100ドルを隠していた」
「この賄賂は、貨物の円滑な通過のために支払われたものだ」と情報筋が続けた。
イラクでは港や国境検問所には必ず、政党や武装グループが任命した汚職役人がいて、役人を任命した保護者にとっては、彼らを通じて不法ではあるが安定した収入が保証されている。
当局によると、ウンム・カスルでは、主に親イラン武装グループが税関や治安部隊の任命者を通して実権を握っている。
AP通信