アミン・アッバス

アブダビ：昨年12月8日〜31日に開催され、過去最大規模となったマザー・オブ・ザ・ネーション（MOTN）フェスティバル。この中東地域の究極のエンターテインメントイベントで、家族との豊かなひととき、ライブパフォーマンス、クリエイティブなアトラクションを楽しんだ来場者の数は、26万6000人を超えた。

2016年に始まったMOTNは、中東地域における究極のエンターテインメントの祭典だ。毎年開催されるこのフェスティバルは、世界屈指のテーマパークの数々からインスピレーションを得ており、唯一無二のアトラクションやアート展示、国内外の飲食店が提供する贅沢な美食、世界のユニークなデザインを厳選した小売スペース、トップクラスのアーティストによるライブパフォーマンスに、来場者たちは大行列をなした。

アブダビ文化観光省が企画し、Bragがコンセプトとプロデュースを手掛けるMOTNが、12月8日〜31日に再びアブダビ・コーニッシュで開催され、大勢の来場者が詰めかけた。

大晦日のグランドフィナーレは、アブダビ・コーニッシュの夜景を彩った。

フェスティバルのラインナップには、中東と世界の有名アーティストが目白押しだ。ナンシー・アジュラム、ドバイのDJアシール、ラミー・サブリー、ブラック・アイド・ピーズ、カイロキー、El Far3iらに加え、大晦日にはスーパースターのターメル・ホスニーとサイフ・ナビールが忘れがたいショーを披露し、全年齢の音楽ファンを魅了した。

グラミー賞にノミネートされたシリアの歌手ラシャ・リスクは、12月23日にステージで優美な楽曲を披露した。彼女のメロディアスな歌声は、人気アニメのアラビア語のテーマソングで知られ、観客をノスタルジックな思い出への旅へと誘った。

圧巻のライブパフォーマンスに加え、MOTNフェスティバルは新設されたよりすぐりの世界の美食とショッピングのコンセプトでも来場者を魅了した。楽しいカーニバルライドから、フィジカルと拡張現実のインタラクティブゲームまで、コーニッシュは家族で楽しめる究極のエンターテインメントの舞台となった。さらに今年のMOTNでは、世界的に有名なボードゲームであるモノポリーのアブダビ版もお披露目し、来場者は等身大バージョンのこのゲームで、アブダビの人気の名所を発見し、購入し、トレードする体験を味わった。

34日間、計273時間にわたって続いた盛りだくさんのエンターテインメントのなかで、MOTNではここでしか見られない世界の51のアクティベーションやインスタレーションが繰り広げられた。また、国内外の62の飲食店がグルメな人々に美食の旅を提供した。フェスティバルの屋台街には、英国のハンバーガー店「マザーフリッパー」、本物志向のピッツェリア「バッドボーイズ・ピザ・ソサエティ」、数々の賞を受賞したベーカリー「クロスタウン」、独創的な綿菓子アイスクリームの「ミルクトレイン」などが出店し、食事やデザートで人々を楽しませた。

加えて、フェスティバルには40以上の国内外のブランドから厳選した商品が並ぶ小売スペース「Bo-Tik」も登場した。エレガントな婦人服からトレンディーなアクセサリーまで、来場者は新進気鋭のデザイナーが手掛ける多様なファッション製品のなかで宝探しに夢中になった。

家族の大切な思い出に華を添えるように、7度目の開催となるMOTNのクライマックスは、コーニッシュの最高のポイントから眺める、壮大な大晦日のアブダビの花火ショーとなった。

さらに、スペーストゥーンが手掛けた「スペーストゥーンランド」では、バービーがMOTNに登場した。映画『バービー』は全世界で大ヒットし、初週興行収入で数々の新記録を打ち立てた。バービーのIPは大いに注目を集めており、人気の高さと幅広さから、今回のイベントで披露するのにぴったりのIPだ。

MOTNは昨年初めて、11月22日〜26日にアルダフラで、また11月29日〜12月3日にアルアインでも開催された。

MOTNフェスティバルは2024年も開催が決まっており、さらなる没入体験とライブエンターテインメントが全年齢の来場者を待っている。