
モハメッド・アブ・ザイード
カイロ:エジプトは来年リモートセンシングおよび科学研究に使用する軽量の衛星、NExSat-1を含む2機の衛星を打ち上げると、エジプトのカーレド・アブデル・ガファー高等教育科学研究大臣は土曜に発表した。
宇宙庁は宇宙から2メートルの解像度での撮影が可能となるセンサー技術を用いる、重量330キログラムのエジプトサット2も打ち上げる予定。
大臣はポルトガル・リスボンで開催中のヨーロッパ・アフリカ宇宙フォーラムでこの計画を発表した。この場にはエジプト宇宙庁のモハメッド・エル=クージー長官も臨席した。
またエジプトにはアフリカ大陸の全54カ国を擁するアフリカ宇宙庁の本部が設置されると、アブデル・ガファー大臣は述べた。
エジプト宇宙庁には最新の設備や宇宙技術が整備されると大臣は続けた。
アフリカ宇宙庁はヨーロッパとの協力関係を促進する重要な存在になると大臣は語り、エジプトは宇宙活動における多国間協力の推進に「努力を惜しまない」と付け加えた。
「宇宙プロジェクトのためのすべての設備やインフラがエジプトに揃っており、我々は信頼できるパートナーとなる準備が整っている」とアブデル・ガファー長官は述べ、「アフリカが宇宙技術とその応用から利することができるよう」あらゆる支援が提供されると付け加えた。
長官はエジプトにヨーロッパ・アフリカ宇宙訓練プログラムを設立することをEUに呼びかけ、エジプト宇宙庁がすべての物理的支援を提供すると付け加えた。同プログラムではアフリカの学生や研究者に向けて年間訓練コースや学位の提供が可能だという。
エジプトは来月アフリカの様々な宇宙領域の研究者18人に向けて訓練・能力強化プログラムを指導すると述べた。
また同氏は、エジプト宇宙庁はアフリカ諸国に教育用衛星セットの配布も行うと述べた。研究者や学生に経験や技術スキルを提供し、さらなる宇宙研究を行えるようにするものだという。
「我々はエジプトを宇宙活動の訓練・研究・開発の中心に転換させ、アフリカの青少年が宇宙科学の新しい地平を探求するよう奨励し、デジタルエコノミーへの転換を準備、新興技術を開発・支援、特に農業などの活動支援のための衛星画像使用を拡大、探査や改革を奨励、社会的・経済的恩恵をもたらすことで、すべてのアフリカ人の生活向上を目指すものである」と長官は述べた。