アミン・アッバス

東京：コンピュータエンターテインメント協会の発表によると、今年の9月21日から24日にかけて開催された東京ゲームショウは24万人以上が来場し、大型ゲームイベントとして大成功を収める結果となった。

東京ゲームショウ2023（TGS 2023）は、「ゲームが動く、世界が変わる」をテーマに開催。4年ぶりに幕張メッセの全館が会場となり、過去最多となる44の国と地域から787の企業や団体が出展した。

展示会場では、家庭用ゲーム機、スマートデバイス、PC、VRなど、様々なプラットフォームの新作ゲームタイトルが初公開された。

また、ゲームに関連する商品、サービス、ソリューション、グッズなども幅広く展示され、拡大を続けるゲーム産業の世界が紹介された。他にも、「ファミリーゲームパーク」と「コスプレエリア」が4年ぶりにこの会場に戻ってきた。

さらに、イベントホールのメインステージでは基調講演、eスポーツ、ファッション、音楽など、多岐にわたる番組企画を実施。

TGS 2020からスタートした公式オンライン番組は、TGSの公式YouTubeチャンネルとXアカウント、ニコニコ動画、Twitch、Steam特設サイトなどの様々なプラットフォームで配信された。中国向けには、DouYu、bilibili、HUYAなどの動画配信サービスで各種番組が配信された。

TGSは世界的な大手ゲームメディア会社であるIGNと提携し、欧州や米国でも番組配信を行った。番組の多くは同時通訳や字幕が用意され、英語と日本語で視聴することができた。一部の配信番組では中国語の同時通訳も行われ、海外から多くの視聴者を集めた。

ライブ配信とアーカイブ配信を合わせた総視聴数は、9月21日から10月2日までの期間で22,399,426回を記録した。

主催者と出展者によって実施された企画は、公式番組配信だけではない。様々なオンラインプロジェクトも開催され、VR会場の「東京ゲームショウVR 2023（TGSVR 2023）」などは、TGS史上最大規模のハイブリッドイベントとなった。

TGSVR 2023は3周年を記念し、18日間にわたってイベントを開催。新たにスマートフォンからもアクセスできるようになった。今年のTGSVRで舞台となったのは、天空に浮かぶ仮想の島「ゲームアイランド」。来場者は会場内を歩き回りながら、ゲームの世界を探検し、クエストやシアターに参加することができた。

TGSVR 2023は大盛況に終わり、総来場者数は319,967人、平均滞在時間は約48分だった。

新型コロナウイルスが世界的に大流行したことがきっかけとなり、みんなで集まって楽しむことができるとして、ゲームの人気はますます高まっている。ゲームの楽しみ方はeスポーツやゲーム実況などのように多様化し、ゲーミングPCや家具などといった関連商品もバラエティが豊かになってきている。

メタバースやNFTのような技術は、もともとゲームを目的として作られたものだが、今では他の産業にまで広がりを見せている。これにより、ゲームの影響力が拡大し、ゲーム産業に足を踏み入れる人が増加する状況となっている。

2024年のTGSは、9月26日から29日にかけて開催される予定。