
イスマイリア:3月にスエズ運河を止めた大コンテナ船の船主は、運河庁との賠償をめぐる争議において新しい金額を提示した、と運河庁の弁護士が20日(日)に話した。
コンテナ船「エバーギブン」は、3月29日に移動されて以来、2つの海洋の間に位置する湖に係留されている。この船は6日間にわたり、スエズ運河を横切って座礁し、何百もの船を止め、世界貿易を混乱させた。
スエズ運河庁(SCA)は、救助作業や風評被害、失った収入を埋め合わせるための賠償として、9億1600万ドルを要求したが、その後公式に要求を5億5000万ドルに減額した。
エバーギブンの日本の船主である正栄汽船とその保険会社は、この要求とエジプト裁判所の命令によって船が留め置かれていることをめぐり争ってきた。
交渉は19日(土)まで続いたと運河庁の弁護士カリッド アブ バクル氏は、船の抑留をめぐるイスマイリアでの法廷審問で述べた。
船主側は新しい額を提示したと彼は述べたが、詳細は明らかにしていない。運河庁の委員長は以前、正栄汽船は1億5000万ドル支払うことを申し出たと話している。
裁判所は、20日にこの訴訟に判決を下すことになっていたが、正栄汽船の弁護団は交渉にさらに時間をかけるために延期を願い出たと、弁護団の1人が話した。
船の保険会社のひとつであるUK クラブは今週、自分たちは運河庁と「真剣で建設的な交渉」に従事しており、「近いうちに、これらの交渉に対する前向きな解決を期待している」と述べた。
ロイター