
ベイルート:レバノンの老朽化した電力網をバックアップする重要な役割を果たしている自家発電機の所有者は、同国の経済危機が深刻化する中、自らも燃料不足による停電を警告した。
レバノン電力が運営する全国ネットワークは、1日2時間しか電力が供給されない地域があるなど、停電が頻発している。
そのため、レバノン人の多くが、民間会社が運営する近隣の発電機によるバックアップに別途料金を支払うことを余儀なくされている。
レバノン経済が一世代に一度の最悪の危機に直面し、通貨が暴落する中、民間の電力供給業者は操業を続けるために十分な燃料を確保するのに苦労していると警告している。
この危機はかなり深刻で、水曜日には外務省の建物の電気が消え、職員は仕事を中断せざるを得なくなったと、レバノンのメディアが報じた。
「いくつかの地域の発電機の所有者は、水曜日、顧客に対して、マズート(広く使われているガソリンの派生品)の不足のために電気を供給できなくなると伝達した」と発電機所有者シンジケートの責任者、アブドゥ・サーデ氏は語った。
「先週末、私たちは在庫が底をつき始めるだろうと警告しましたが…今のところ解決策は見つかっていません。」
レバノンは2019年秋から、世界銀行が19世紀半ば以降で世界最悪の財政危機にランクされるであろうという経済危機による混乱が続いている。
AFP