
ウィーン:イランは、国連の原子力監視機関に対し、昨夜で期限切れとなった査察合意の延長について回答していないと、金曜日同機関が発表し、イラン核合意に関するより広範な協議を頓挫させる恐れがあるとして、「直ちに」回答するよう求めた。
この合意は、国際原子力機関(IAEA)によるテヘランの活動のデータ収集を継続し、イランが2月に同機関との協力関係の縮小を決定した打撃を和らげるものである。
IAEAは、「これに関して、イランからの即時の回答が必要とされる」と、ラファエル・グロッシ事務局長が35か国からなる理事会に提出し、声明の中で発表した。
この合意は、合意が成立することを条件に、後日までIAEAが収集したデータにアクセスできないと規定している。グロッシ氏は、先週、イランに対し、「データの収集、記録、保持が継続される可能性について、イランの立場を理解するため」に書簡を送っている。
金曜日の時点で、イランから現行の取り決めを維持する意思があるかどうか回答はなく、その示唆もないという。
また声明は、「事務局長が、査察および監視装置による継続したデータの収集と保存を含め、同機関のイランにおける必要な検証および査察活動を継続することが極めて重要であると強調している」と付け加えた。
イランと米国は、国際的な制裁措置の解除と引き換えにテヘランの核開発に制限を課した2015年のイランと主要国間の核合意の復活に関し、間接的な協議を行っている。
ロイター