
メネクス・トキアイ
アンカラ: トルコの黒海沿岸部トラブゾン県の断崖絶壁に張り付くように立つ姿が印象的なスメラ修道院が、5年間に及ぶ修復作業を経て、7月1日より訪問者の受け入れを再開した。
4世紀頃に建てられたスメラ修道院は、トルコで最も重要な宗教ツーリズムの中心地のひとつと見なされており、ユネスコの世界遺産暫定リストに登録されている。
スメラ修道院は長い間閉鎖されていたが、2010年8月15日、ギリシャ正教会が宗教儀式を執り行うために88年ぶりに再開された。しかし、隣接するカラダグ山からの落石の危険があることから、2015年以降は再び閉鎖されたままとなっていた。
標高約1200メートルの断崖絶壁に張り付くように建てられている同修道院の修復作業は 2016年2月に始まり、約5,700万トルコリラ(653万ドル)の修復費用と、100人から成る作業チームが投入された。
修復作業は、主要部分である教会、10の礼拝堂、聖なる泉、鐘楼、2階建ての台所、噴水、図書館、管理事務所、僧侶の部屋、来訪者のための宿泊施設を対象に行われた。