ドバイ:イラン政府は火曜日、アメリカなどの諸外国でアメリカによる禁輸措置に違反した罪で拘束されているイラン人の解放を確約させる目的で、アメリカと受刑者の交換について協議を行っていると述べた。
「アメリカとイランの間で受刑者の交換に関する交渉が行われている。イラン人受刑者の解放、我が国の利益の確約と交渉の結論が揃い次第、追って情報公開を行う」と、イラン政府のアリ・ラビエ報道官は述べた。
ラビエ報道官はイラン政府ウェブサイト上で配信された記者会見で、「人道的な目的を理由に、イランはアメリカの命令により世界中で拘束されているすべてのイラン人受刑者の解放と引き換えに、すべてのアメリカ人政治犯の解放に応じる用意がある」と述べた。
ラビエ氏の発言に対して、アメリカ側から直接コメントは発表されていない。
2018年にアメリカが離脱した2015年のイラン核合意復活について、イランは諸外国勢力と進めてきたものの、現在は3週間の保留となっている。このイラン核合意では、国際制裁の解除と引き換えに、イランの核活動は制限された。
アメリカ国務省のネット・プライス報道官は月曜日、アメリカ政府は7回目の協議に締め切りは設けず、再開の日程を決めるのはイラン政府だと述べた。
少数のイラン系アメリカ人を拘束しているイラン・イスラム共和国は、諸外国から譲歩を引き出そうと二重国籍者を逮捕していると、人権活動家から非難を受けている。イランは、この訴えを否定している。
アメリカは5月、両国は拘束者の交換契約と引き換えに、諸外国に適用されているアメリカの禁輸措置の影響で凍結中のイラン石油資金70億ドルを解除する合意に達したというイラン国営テレビの報道を否定した。
ロイター