

ベイルート:経済破綻のただ中、9ヶ月近くにわたる政治的な行き詰まりを終わらせる策として、レバノンの次期首相サアド・ハリーリ氏は14日(水)、内閣案をミシェル・アウン大統領に提出し、15日(木)に大統領からの回答を受けることになっていると話した。
10月に指名を受けて以来、大臣たちの任命をめぐりアウン氏と対立してきたハリーリ氏は、「今が、正念場です」と会談後に記者たちに話した。
数百人の死者、数千人の負傷者を出し、街の広い地域を破壊した昨年8月4日のベイルート港での爆発の直後に最後の内閣が退陣して以来、レバノンでは政府がない状態が続いている。
政治的な行き詰まりは、金融危機を悪化させ、世界銀行からは近代史における最悪の不況のひとつとよばれた。
「私の考えでは、この政府はこの国の救済を始め、破綻を止めることができます」とハリーリ氏は述べた。
内閣案は、フランスのイニシアチブに沿い24人の専門家の大臣たちからなるものである。
ハリーリ氏は、カイロを訪問してエジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領や他の高官たちと会談し、帰国直後にアウン大統領と会談した。
カイロの情報筋は、エジプトは新政府への経済的・政治的支援を約束し、使節団がまもなくベイルートに向かうと話した。
ロイター