
アラブニュース
ジェッダ:イランは14日、核分裂性ウランの濃縮率を、核爆弾のコアを作るのに必要な純度90%まで引き上げられると主張した。
ハッサン・ロウハニ大統領はテヘランで開かれた閣議で「イラン原子力庁はウランを20%と60%に濃縮可能で……我々の原子炉が必要とするなら、純度90%にできる」と述べた。
来月退任するロウハニ大統領はまた、支配的な神権国家の強硬派が、復活した共同包括的行動計画(JCPOA)の取り決めに、これまでのところ至っていないことを批判した。JCPOA(2015年核合意)は、制裁解除と引き換えにイランの核開発を抑制するものだ。
「彼らは現政府から合意の機会を奪った。この機会を逃したことを我々は深く後悔している」とロウハニ氏は述べた。「6カ月近くの機会が失われたことを我々は非常に残念に思う」
JCPOAは2018年に破綻した。米国が離脱し、ドナルド・トランプ大統領がイランの経済に打撃を与えてきた制裁を再開した。
イランは、核合意の条件として定められた義務に少しずつ違反することで対応した。濃縮ウランの備蓄を増やし、核合意が3.67%を上限としている濃縮率を引き上げた。
核合意の再建を目指した、イラン政府と米政府の間接交渉はウィーンで行われている。ウィーンで行われていた第6回協議は6月20日に中断した。
再開の予定はまだなく、イランと西側諸国の高官らは、解決すべき大きな隔たりが残っていると述べている。
イラン高官らによると、イブラヒム・ライシ次期大統領は核交渉で、「より強硬な路線」を取るつもりだという。次回協議は9月下旬~10月上旬まで行われない可能性があるという。
イランの核チームのメンバーは強硬派の高官に入れ替わる可能性があるが、核交渉の最高責任者であるアッバス・アラグチ氏は「少なくともしばらくの間は」残るだろう、と彼らは述べた。
高官によるとライシ師は、一連の最新のウラン濃縮遠心分離機を維持し、人権やテロに関連する米制裁の解除を主張するなど、「柔軟性をあまり示さないようにして、(米国から)より多くの譲歩を求める」意向だという。