
アラブニュース
ロンドン:米国に拠点を置くジャーナリストを誘拐しようとするイランの計画が明るみになった後の14日、米国はイランとの核協議を継続するとホワイトハウスが発表した。
13日に公開された米国司法省の起訴状によると、検察はジャーナリストの誘拐計画で4人のイラン人を起訴したことがわかった。ホワイトハウスはこの計画を非難すると、ジェン・サキ報道官が述べた。
「イラン国内外の状況に対処すべく平和的に活動している人々の声を封じ込めようとするイランの行為は最低だ」と、同報道官が記者会見の中で述べた。
「米国国内で米国市民を誘拐するという、報道されているようなイランの危険で卑劣な計画を、我々は断固として非難する」と、同氏は付け加えた。
また、13日に発表されたような法執行活動は、イランが支援する民兵組織から米軍部隊を守るための活動や、イランの核開発計画を制約するための外交努力などを含む、米国市民と米国の利益を守るための戦略の一環であると、同氏は述べた。
しかし、サキ氏は「我々は引き続き協議を続け、外交交渉を前に進める。我々はこれが米国の利益にかなうことになり、引き続き建設的だと考えている」と述べた。
米国のイラン担当特使も、異論を封じるためにジャーナリストや政権批判者をイラン政府が継続的に誘拐しようとしていることを非難し、この計画には「非常に困惑している」と述べた。
Greatly disturbed by Iran's alleged plot to kidnap a U.S. citizen. We strongly condemn Iran's continued attempts at kidnapping journalists and critics of the regime in order to silence dissent.
— Office of the Special Envoy for Iran (@USEnvoyIran) July 14, 2021
「米国がJCPOAへの相互復帰に向けた外交を行うことに引き続き前向きである中でも、我々は市民を守り、イランの人権侵害を非難することは躊躇しない」と、同氏はイラン核合意の頭文字に触れながら語った。
アメリカ当局は、起訴状を引用しながら、複数の個人がブルックリンの住居から著名なイラン人反政府活動家兼亡命作家を誘拐し、テヘランに連れて行くことを企てたと述べている。
マンハッタンの連邦裁判所に提出された起訴状はこの計画を、カナダから3人と英国からの5人目、さらにアラブ首長国連邦から複数の人物をイランへと誘い込むためのより大規模な計画の一環だったと説明している。
被害者とされている人々の身元は公表されていないが、ブルックリンに拠点を置くマシフ・アリネジャド氏は、当局から自分が標的の一人だと告げられたことを認めた。
ロイター通信・AP