
ジュネーブ:月曜日、赤十字は地中海で命を落とす移民が急増するなか、その救助ミッションのためにチームを派遣すると発表し、資金の緊急援助要請を開始した。
国際赤十字赤新月社連盟 (IFRC) は、来月からNGO団体SOSメディテラニーが運航する救助船オーシャン・バイキング号に、IFRCの海事担当および人道支援担当の乗組員が加わると発表した。
IFRCのフランチェスコ・ロッカ会長は声明のなかで、「ヨーロッパ玄関口の海で、依然として人々が命を落としていることは容認できない」と述べた。
「これは国際社会の明らかな失敗だ。」
夏の初めから、好天と海の穏やかさに乗じて、移民が海を渡ってくる回数が増えているが、そこで命を落とす人数も増えている。
ヨーロッパ玄関口の海で、依然として人々が命を落としていることは容認できない。
フランチェスコ・ロッカ、IFRC会長
今年の前半ですでに792人がそのルート沿いで命を落としていることがわかっている – これは、2020年同時期の3倍になるとIFRCは話し、実際の死者数ははるかに多い可能性が高いと強調した。
国際移住機関によると、リビアとヨーロッパの間のルートは、地中海で最も危険なルートと考えられており、今年これまでに955人が命を落としたことがわかっている。
声明によると、SOSメディテラニーの乗組員に加わるIFRCチームは、救助された人々に「応急処置、医療、心理的サポート、食料、乾いた衣類、毛布、洗面用品、情報の提供など、救助後の支援」を行う。医師と助産師、さらには単独の未成年者をはじめ最も脆弱な人々に心理的サポートを提供できる専門家がチームの一員になるとIFRCは話している。
同組織は、この取り組みをサポートするために、200万スイスフラン(220万ドル、180万ユーロ)の緊急援助要請を開始したと述べた。
IFRCは「この新しいミッションを開始することを誇りに思うが、EUとその加盟国にも、捜索救助活動を緊急に増やすよう呼びかけている」とロッカ氏は語った。
SOSメディテラニーのスイス支局責任者を務めるキャロライン・アブ・サダ氏は、この新たなパートナーシップを歓迎する一方で、ヨーロッパ諸国がさらに多くのことを行う必要があると主張した。
「私たちのような国際人道支援組織は、この地域における国々がやり残した救助の隙間を埋めているだけです。それでは十分ではありません」と、同氏は声明の中で語った。
「できるだけ多くの命を救うために、ヨーロッパ諸国と合法かつ人道的な救助活動を進んで行う海事関係者の連合が緊急に必要です。」
SOSメディテラニーやその他人道支援組織は、組織犯罪や民兵の暴力の犠牲者であることが多い移民に、戦争で荒廃したリビアからの渡航の試みを思いとどまらせようとして、EU政府は協調的な捜索救助活動を怠っていると非難している。
AFP