
テルアビブ:イスラエルは木曜日、コロナウイルスの感染者が急増していることを受け、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に対する免疫があると見なされる人、または最近の検査で陰性と判定された人のみ、飲食店、ジム、ユダヤ教会堂などの一部の公共スペースへの入場を許可する計画を発表した。
イスラエル政府は、迅速なワクチン接種により感染者数と死亡者数が減少したことを受けて、コロナウイルスに関するほとんどの制限を解除していた。
制限の緩和には、COVID-19のワクチン接種を完了した人や感染から回復した人のみが一部の公共スペースに入ることができる「グリーン・パス」の廃止も含まれていた。
しかし、感染力の強いデルタ株のコロナウイルスが急速に拡大したため、屋内でのマスクの着用や、入国条件の厳格化など、すでに一部の規制措置が復活している。
規制のさらなる厳格化の一環として、ナフタリ・ベネット首相の事務所は、政府の承認を経て、7月29日から「グリーン・パス」の提示を求める措置を再導入すると発表した。
ベネット首相の事務所は、同氏が率いる「コロナウイルス対策内閣」の会合後の声明で、「(グリーン・パスの提示を求める措置は)文化・スポーツイベント、ジム、レストラン・食堂、会議、観光地、礼拝所に適用される」と発表した。
100人以上の参加者がいるイベントへの入場は、「ワクチン接種を完了した人、感染から回復した人、検査結果が陰性の12歳以上の人」に限り許可される。
ベネット首相が「軽い抑制」と呼ぶ政策で、イスラエル政府は国民がコロナウイルスとの共存方法を学ぶことを望んでおり、可能な限り少ない規制で、経済にさらなる悪影響を及ぼす可能性のある4度目の全国的なロックダウンを避けようとしている。
イスラエルの人口930万人のうち56%以上がワクチン接種を完了しており、重症者数は以前の感染の波よりも少ない状態が続いている。
ロイター