
ドバイ:英国軍は金曜日、オマーン沖のアラビア海でイスラエル所有の船舶が攻撃を受けたと発表した。英国軍は今回の攻撃に関する一部詳細についてもあわせて発表した。
イスラエル政府は今回の事件について直ちに認めなかったものの、今回の攻撃は、イランと国際社会との核合意をめぐる交渉が停滞し、イランとイスラエルの間の緊張が高まる中発生した。イスラエルとイラン間の代理戦争の中、イスラエルの他の船舶もここ数ヶ月間、攻撃の標的とされており、これらの攻撃について、イスラエル政府はイランを非難している。
英国軍所属の英国海運貿易オペレーションが発表した簡潔な声明によると、今回の事件は木曜日の夜、オマーン沖合にあるマシーラ島の北東部で発生したものであり、英国海運貿易オペレーションが今回の事件を調査中であることを発表した。事件が発生した場所はオマーンの首都マスカットから南東に300km以上離れたところに位置している。
今回発表された声明に詳細は述べられていないものの、海賊による攻撃ではないとしている。これに先立ち、英国軍に所属する英国海運貿易オペレーションは、同地域で発生した別の不可解な事件についても調査していると述べたものの、詳しい説明はなかった。
その後、金曜日に英国国防省が攻撃を受けた船舶の所有者の国籍を特定したが、それ以上の詳細な説明はなかった。
オマーン政府は、攻撃を受けたことについて直ちに認めず、コメントの求めにも応じなかった。中東を哨戒している米国海軍第5艦隊もコメントの求めに応じなかった。
今回の事件は、破たんしたイランの核合意をめぐる緊張が高まり、核合意への回復のための交渉がウィーンで停滞しているなか発生したものである。2018年に当時のドナルド・トランプ米大統領が米国を核合意から一方的に離脱させて以来、イランによる犯行と疑われる船舶攻撃がこの地域で相次いでいる。
イランのメディアは金曜日、今回の攻撃について直ちに認めなかった。
AP