




ナジア・フッサーリ
ベイルート:1日前に報復として射殺されたヒズボラ司令官の葬儀中、武装集団が発砲して虐殺事件を起こし、犠牲者を出した。
ハッサン・ゴーン氏の兄弟が、息子を殺害したとしてゴーン家に告発されていたアリ・シブリ氏を殺害した。
シブリ氏はヒズボラに忠実で、レバノンの民兵に対する支援を誇る武装集団を持っていた。
1日日曜日の午後、カルデにある自宅で行われたシブリ氏の葬儀中、参列者と他の武装集団との間で銃撃戦が起き、多くの死傷者が出たと報告された。
7月31日土曜日の夜、シブリ氏は、ジヤの沿岸地域で催された同氏の兄弟の結婚パーティーの最中、冷酷にも殺害された。
ゴーン家の殺人者はパーティーが行われている庭に入り、犠牲者が座っていたテーブルに近づき、至近距離からピストルで発砲した。
パーティーを撮っていた参加者たちがその犯罪行為を記録した。その動画はソーシャルメディアで広範囲に拡散された。
シブリ氏の隣に座っていた別の参加者は、事故で負傷した。
シブリ氏は胸部の銃創のため病院に行く途中で死亡した。
アリ・シブリ氏に対する銃撃は、ベイルートの南方の玄関に位置するカルデで自身が所有していた商業センターの上に設置した宗教的な横断幕の撤去に関する紛争をめぐって起きたハッサン・ゴーン氏の殺害事件から1年後だったと報じられた。
カルデ氏族とシブリ家によるこの衝突の結果、ゴーン氏と他の2人の男性、オマール・ガジ・ムサ氏およびマフムード・ユセフ・ハドゥル氏が死亡した。
ハッサン・ゴーン氏の家族は31日土曜日の声明で次のように述べた。「レバノン刑法の規定に従って、犯人のシブリを罰する家族の権利を要求するためにできる限りのことをした。しかし、我々の要求は丸1年(経った後も)通(らなか)った。」
この家族は、自分たちは「司法の裁量に身をゆだねている」と言明した。
しかし、シブリ氏の葬儀中に武装集団が現れ、カルデ地域で激しい銃撃が報告された。
ヒズボラは、シブリ氏を「殉教者」と表現し、同氏の殺害を遺憾に思うと述べた。同党は治安機関および司法機関に対し、加害者とその支援者たちに立ち向かうよう呼びかけた。
近年、未来運動の政党に忠誠を誓う部族とヒズボラに繋がっているグループとの間で衝突が生じている。
アリ・シブリ氏の兄弟であるフセイン氏は、2013年にシリアでヒズボラのために戦っている時殺害された。報告によるとアリ・シブリ氏もシリアで戦った。
一方、活動家たちは、ベイルートの南部郊外にある住居ビルの前に抗議者が集合する様子を示す動画をソーシャルメディア上で広めた。ヒズボラの連絡・調整部隊の幹部であるワフィク・サファ氏がそこに住んでおり、最近ヒズボラに逮捕された人々の家族が、電力および燃料不足に対するデモのために集まっていると報告された。
野党の活動家、アリ・アル・アミン氏はアラブニュースに次のように話した。「サファ氏の家の前での抗議は、2つのことを明らかにしている。ヒズボラの権力の中心において紛争があるか、あるいはアマル運動とヒズボラの間に紛争があるかである。これは私たちが日々耳にする、アマル運動の腐敗を非難する人々の不満に表れている。」
アル・アミン氏によると「ヒズボラは汚職の告発から自分たちを遠ざけ、それをアマル運動に押し付けようとしている。」
同氏は「国は深刻な経済危機に直面しており、ヒズボラを前にしてこの危機は必然的に激化するだろう」と付け加えた。
また1日日曜日には、シリアのシリア民主軍(SDF)に属する駐屯地に拘留されていたアルバニア人家族19人が、アルバニアのエディ・ラマ首相の立会いの下ベイルートから帰国した。
公安総局の局長であるアッバス・イブラヒム少将は次のように述べた。「この作戦は、友好的なアルバニアの大統領による要請を受け、2年にわたる交渉を経て、シリア北東部にあるシリア民主軍の駐屯地に長期間拘留されていた女性および子供たちのグループを取り戻すため実施された、以前の軍事作戦の延長である。」