
アラブニュース
ロンドン:15歳で逮捕された男性がイランで死刑執行されたことは「子供の人権を残酷にも侵害する行為」だとアムネスティ・インターナショナルが5日に発言し、更に多くの死刑が近いうちに行われるだろうと警告を発した。
2010年8月に、当時15歳だったサジャド・サンジャリさんは男性を刺殺した罪で逮捕された。サンジャリさんによれば自身はその男性にレイプされそうになり、自己防衛を行ったというが、2012年に殺人の有罪判決を受け、死刑を言い渡されていた。
サンジャリさんの死刑は月曜日に秘密裏に執行されたが、家族は死刑が行われた後で刑務所の職員が遺体を回収するよう頼んできたときに初めて執行のことを知ったという。
「サジャド・サンジャリさんの秘密裏に行われた死刑で、イラン当局はまたしても同国の少年法の完全なる残酷さを露呈した」と、アムネスティ・インターナショナルの中東および北アフリカ支部の副代表を務めるディアナ・エルサウィ氏は述べている。
「犯罪時に18歳未満だった人々に対する死刑の執行は国際法で完全に禁止されており、子供の人権を残酷にも侵害する行為である」
エルサウィ氏は続けて次のように述べている。「サジャド・サンジャリさんが秘密裏に死刑執行され、彼とその家族がお別れを言う機会すら奪われていることは、イラン当局が秘密裏、あるいは直前に通知をするのみで死刑を行い、公的および私的な介入によって人々の命を救うためのチャンスを最小化しているという憂慮すべきパターンを強く示す」
また、アムネスティ・インターナショナルはいずれも17歳で逮捕されたホセイン・シャーバジさんとアルマン・アブドルアリさんという2人の若い男性が「間もなく」死刑執行される危機に現在瀕していると警告を発した。