• この襲撃はトルコ軍により実施され、3回のドローン攻撃で構成されていた
• トルコ政府はPKKをテロ組織と見なしている

バグダッド：治安担当者および医療関係者によると、17日火曜日にトルコの空襲を受けたイラク北西部のクリニックで3人が死亡した。この地域はたびたびトルコ政府によるクルド人分離主義組織に対する軍事作戦の標的になる。

トルコ政府がテロ組織として分類するクルディスタン労働者党（PKK）は、トルコに対し数十年にわたる反乱を起こし、隣接するイラク北部の険しい山々にある拠点を維持している。

繰り返されるトルコの襲撃はイラク政府との間に緊張をかき立てているが、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領は、イラクがPKKの存在に対処できないなら、自分の国がそうするだろうと警告した。

17日火曜日の襲撃はシンジャール地方のセカイナ村にある仮設クリニックを「完全に破壊した」と、副区長のジャラル・ハレフ・ビッソ氏はAFP通信に語った。

シンジャールの医師によると、少なくとも3人が死亡し、5人が負傷した。別の当局者によるとこの襲撃は3回のドローン攻撃で構成されていた。

イラク軍の上級将校は、襲撃はトルコ軍が実施したとAFP通信に語った。

16日月曜日のトルコの空爆は、シンジャールのPKKとつながっているヤジディ教徒のイラク軍高官を標的にしており、その高官を2人の同僚とともに殺害した。

その襲撃により、少数宗派ヤジディ教徒のメンバーであるPKKのメンバー1人も負傷した。

AFP通信が接触したヤジディ教徒の活動家によると、そのメンバーは治療のために18日火曜日に襲撃を受けたセカイナの施設に移送されたが、生き延びた。

地域住民とされる人々がオンラインで共有した画像では、地下室とクリニックが瓦礫の山と化し、黒煙が空中に立ち昇っている。

トルコは過去25年にわたってイラクのクルド自治区に約12の軍事基地を設置し、この春にはPKKに対し空中攻撃と地上攻撃の両方からなる、国境を越えた攻撃を新たに開始した。

トルコ政府は、1984年以来4万人以上の犠牲者を出している、同国に対する血なまぐさいゲリラ戦争を主導するPKKの国境を越えた後方基地を制圧することを表明している。

イラクはたびたび主権の侵害を非難し、トルコ政府の国境を越えた軍事作戦に関してトルコ大使を繰り返し召喚している。

とはいえ、イラクはトルコを商業面で重要なパートナーと見なしており、懲罰的措置をとることは控えている。

イラク側のクルディスタン地域に対するトルコの攻撃、特に空爆により、何百人もの村人たちが住む家を追われている。

13日金曜日には、PKKとの衝突の間にトルコ軍の発砲によって農民1人が犠牲となった。

AFP通信