
モハメド・アブ・ザイド
カイロ:エジプト政府は16日、レバノンで起きた燃料の爆発事故による負傷者の治療のため、医療スタッフと援助物資を提供した。
爆発は15日に国境の村アルタリルで発生した。この爆発により、少なくとも28人が死亡、79人が負傷し、レバノンの新たな悲劇となった。
エジプトは、経済的にも政治的にも厳しい状況にあるレバノンを支援するため、150万トンの医療品を緊急空輸した。
援助物資は、ベイルート空港でレバノンの保健大臣の顧問、フセイン・ムハイドリ氏が受け取った。
ムハイドリ顧問は、保健省を代表してエジプトからの助力に感謝し、エジプトは医療ボランティアチームをいち早く派遣してくれた国の一つだと語った。
ムハイドリ顧問はまた、両国を結ぶ絆の深さを讃えるとともに、エジプトがレバノンに対して常に行ってきた人道的な取り組みを称賛した。
エジプトのヤセル・アラウィ駐レバノン大使は先に、エジプトはレバノンと「密接に協力し合う」関係にあると述べている。
アラウィ大使は、大使館のフェイスブックページで、火傷の治療を専門とする外科専門のチームがカイロから到着する予定であると伝えていた。彼らはトリポリのサラーム火傷病院とベイルートのガイタウィ病院に派遣され、爆発で負傷した人々を治療する予定とのことだ。
大使は、医療チームの派遣は、レバノン人の人々のために「可能な限りの支援、およびエジプトのすべて力を発揮し取り組みを実現していくという、エジプト政府上層部の」決定を反映していると述べた。
「エジプトは、この試練が乗り越えられるまで、レバノンの人々やアッカールの爆発で被害を受けた人々に協力し直接に関わっていきます」
レバノンのハマド・ハサン保健相は、重度の火傷を負った3人がイスタンブールに移送されたと発表している。
爆発現場は、燃料を違法に保管していた倉庫と見られており、レバノンの人々の間では怒りの声が上がっている。
レバノンでは、燃料の密輸が何ヶ月も続いて行われている。軍諜報機関は倉庫の所有者と彼の息子を逮捕した。