ベイルート:レバノンで逮捕されたシリア難民6人の弁護士たちは日曜に、レバノンの治安組織が彼らに24時間を期限とする最後通牒を与えたと述べた。これはレバノンから第三国に出国するか、彼らが逃れ出てきた紛争で荒廃したシリアに強制送還されるかというものだ。
ムハンマド・サブロウ弁護士は、この動きは非常に例外的で、レバノンの国際的義務と法を犯すものであり、彼らの生命を深刻な危険にさらす、と述べた。
当局は「この人々が大使館の外で逮捕されたことから、彼らがシリア政権に追われていて、拷問を受けたり死の危険にさらされたりする可能性がかなり高いということを、よく分かっている」と、サブロウ氏はAP通信に語っている。「これは拷問禁止の条約とレバノンの法を犯すものだ」
レバノンの治安当局から直ちにコメントはなく、逮捕から10日後に裁判所の判決なしで下されたこの決定の責任者が誰なのかも明らかになっていない。
逮捕されたシリア人の多くの故郷で最近暴力が再発しているため、国外追放の脅威はとりわけ深刻である。
6人のうち5人はダルアー南部地域から来ており、最近この地域ではロシアの交渉による3年間の休戦を破って、政府、連合軍と反対派武装勢力の間で衝突が発生している。
レバノンの法に従えば、この難民らは審理を受けなければならず、禁固刑に処せられるか、服役を終えて家に返されることになる。
レバノンには100万人以上のシリア難民が暮らしており、今では人口の4分の1以上を占めている。
2019年の春に、大統領が率いて国家の安全を担う政府組織であるレバノンの高度防衛評議会は、2019年4月以降にレバノンに「違法に」入国した難民を国外追放することを決定したが、これは明らかに国際法を犯すものである。アムネスティ・インターナショナルは、決定から同年8月までにおよそ2,500人のシリア人がシリアに強制送還されたと伝えた。
AP