アンカラ:16日、トルコの高速道路上で遠隔操作の爆弾が爆発した。そこを警官を乗せた警察の装甲バンが通り、乗っていた9人全員が負傷した。政府関係者が明らかにした。
「この攻撃に関連して5人が拘束された。この攻撃は、クルド人が多数派を占めるトルコ南東部ディヤルバクル市の近くで行われた」とスレイマン・ソイル内相は述べた。
ディヤルバクル県知事事務所によると、その爆弾は、家畜を販売する市場の近くに駐車された車の中に仕掛けられていた。
「警官8人と一般市民1人が念のために病院に運ばれたが、その後病院を出た」とソイル氏は述べた。
この攻撃の犯行声明はまだ出されていないが、ソイル氏は、クルド人武装勢力との衝突で容疑者の一人の兄が死亡していたことに言及し、クルド人武装勢力の犯行である可能性を示唆した。
クルド人武装勢力は過去にこの地域で、同じような攻撃の背後にいたことがある。イスラム教過激派や極左もトルコで爆弾攻撃を行ったことがある。
先月、イスタンブールの混み合う歩行者天国で爆破事件が起き、子供2人を含む6人が死亡した。80人以上が負傷した。
トルコは、その攻撃は非合法武装組織クルド労働者党(PKK)およびその傘下にあるシリアのクルド人組織の仕業だとして、シリア北部のクルド人武装勢力に対し一連の空爆・砲撃を行った。
クルド人武装勢力は、イスタンブールで行われた攻撃への関与を否定している。
PKKは1984年からトルコ国内で武器を持ち、反政府活動を行っている。
それ以来、紛争で数万人が死亡している。
トルコ、米国、EU、はPKKをテロ組織と見なしている。
AP